さて、本日が最終章となります。

すでにここまでで、NikonのD80、D850、Z6Ⅱでの比較をしてきましたが、

そのカメラ達は今頃。。。口笛

 

そうしてウチにやって来たのがこのマシーン。

Nikon Z8

iPhone14ProMAXにて。やはりiPhoneはすごいですね。そのまま小さめの状態で拡大せずにみるととても綺麗に撮れている(ように)見えます。少しづつ拡大していくとやはりボヤッとした画像になりますが、スマホの画面で見る分にはとても綺麗に見えるように内部処理が効いているように思います。

 

Nikon Z8 + Nikkor MC Z 50mm f/2.8で御座います。。。

高かった。。。しかし下取りドナドナしたりとで以前のカメラと同じくらいで購入することが出来たのは不幸中の幸い。

やべ!レンズも買ってしまった!

Fマウントの傑作マクロであるAF-S 60mm f/2.8Gを長らく、その前はDタイプの60mmを使ってきました。60mmGはMTF曲線だけ見れば大変高性能なレンズですが、その描写もさすがの一言。出たばかりの頃にすぐに購入して仕事でも使ってきましたが凄いな〜と感心したもんです。

しかし時代は進み、FからZマウントに拡大され出て来ましたね。。。Zタイプのマクロ。コイツは試してみたくなるのが心情。さて、コイン撮影では如何に??

ニコンイメージングZ8製品情報より。

 

ニコン様は発表してから発売までが異常に早いんですよ。

5月10日に、値上げの発表と共にZ8の発表。

26日発売と、考える隙が無い!上手いっすよ!

お布施を集めるにこの際FマウントとおさらばしてしまおうとD850 も泣く泣く手放してZマウントオンリーの世界へやって来ました。

過去最高の値段のカメラ。ライカほどでは無いが惜しくも6000万画素は見送られたもののZ9の機能をほぼ引き継いでコンパクトになって登場したのだ。

 

前置きはこの位にして、早速撮って出しと行こう。

アメブロの無料画像容量(2.5MBまで) ではここまでが限界なのが残念だ。

モデルは引き続き新円銀M18です。プルーフチックで仕上げヘアライン+円形こすれ濁りバッチリの写真のテストにはもってこいなんでコレを選んでいます。

プルーフチックなコインって案外上手く撮りにくいんですよ。

円形か、極印を鉄たわしの細かいのか何かでグルグル擦ったのが良く分かりますね。トルネード状に見えますのがまた技術者の苦労を感じさせてくれて面白いですね。

※円形を擦った竜や文字にもヘアラインが付くはずですので、円形を丸く擦ったのだと思いますが、ふと疑問が。。。これ一枚ずつ円形を磨いたんかな?って。。。極印の磨きヘアラインだと、盛り上がってます。もうそこは見えないので良く分かりませんね。

大型円銀の中でもデカくて太い竜で好みです。

 

その画質は、、、

ピクチャーコントロールはSDでほぼなにもイジらずにJPEGに書き出す。

NEFファイル(RAW)はまだMACもSilkypixも対応しておらず、ニコン純正のNX Studioを使用した。かなり画質を落として現像(2.5MB以内にしないとアメブロにアップ出来ないので)しています。完全な姿をご紹介出来ないのが残念!

D850 とZ8の竜細部の拡大を比較してみた。

※D850の方は、現像ソフトを同じ条件にするために再度NX Studioで同条件にて現像した。

※今までは100%で比較したが、今回は4000万画素機同志、150%に拡大して比較。

左:D850+MicroNikkor60mm    右:Z8+Nikkor Z MC 50mm

ホワイトバランスがイマイチでスミマセンm(_ _)m  如何でしょうか?

レンズが違うので全くの同条件ではありませんが、

D850ですでに完成されていると思っていたが、

新型Z8とZ MC 50mmレンズの解像力は更に良いと感じました。( と思いたい。。。)

こうしてみると、甲乙つけ難いですね。35mm版の4,000万画素機では限界なんでしょうね。6,000万画素機が出たらパソコンと共に買い替えでしょうがまた幾ら掛かるやら。M1のMACを使っていますが、現像や編集でも数秒は待たないと行けませんので、これ以上画素数が大きくなればPCの買い換えないとキツいですね。その点では今回のZ8、4000万画素のままでしたので良かったのかも。。。

 

  等倍と、2倍などについて

今、巷ではクローズアップ(拡大)レンズが幾つかあるようですね。スマホに取り付けたりと。しかし、ニコンのマイクロレンズは拡大ではなく、”等倍”なことが基本です。

等倍とはこうゆうことです↑

例えば35mmセンサー(縦長)の場合、等倍のレンズで最短撮影距離で撮影すると35mmのものがセンサー一杯に、35mmに映せるのです。

 

拡大というと、例えば2倍のマクロレンズなんてのもあります。

その場合は、↓

最短撮影距離で映すと2倍に拡大されて写ります。35mmセンサーの場合、35mmのコインが70mmの大きさになりますから2倍の大きさまで拡大して写ります。

35mmのコインは当然画面に入りきらないですが、2倍に拡大されて写ります。

コインから距離を離せば画面に入るようになります。

お分かりでしょうか、竜の顔だけ大きく写したいときはこの2倍とかに拡大したレンズを使うと更に良いのです。

 

皆様経験がお有りでしょう、虫眼鏡で覗いてみると真ん中はクッキリ大きく拡大されて見えますが、レンズの周囲になるほど、ぼやけて見えますでしょ。

そう、ただの虫眼鏡では、”収差”が気になって中央の部分でしか上手く見えないのです。色がぼやける虹色に光が分解される色収差、レンズの外周になれば暗くなる周辺光量落ち等などこの辺を良好に修正、抑えてあること、すなわち画面の中央から縁の方まで綺麗に写る!それがカメラのマクロレンズの素晴らしいところです。

そして、一番の大敵である、老眼のせいでキズミや虫眼鏡すら見えないことをカバーできるのが写真を撮っている理由でもあります。カナシーショボーン

上記の様な2倍マクロレンズ、例えばツァイスのマクロなんかはこういった収差は良好に修正されており、覗いてみれば分かりますが、驚愕の高精細な画像を写してくれます。その代わり驚愕の高額な費用が掛かります。笑

カールツァイス製品情報より

実売価格は¥14万位です。。。

 

当ブログでわたしがこだわっているのは”そのままの大きさで”なので、使うレンズは等倍です。

1.コイン全体を、なるべくカメラのイメージセンサ一杯に映せること

2.周辺収差、色収差が少ないこと

これを満たすように撮影です。コインの形が乱れてしまってはその魅力が台無しですもんね。

そして、画素数が大きければ、クロップ(切り取り)で十分なクローズアップ効果がありますので、高画素機であれば「拡大したい!」という希望も叶います。

 

  完全シャッターレスのNikon Z8。

このZ8、レフ板どころか完全シャッターレスでメカシャッターを装備しておりません。

D850でも電子シャッターを使用出来ましたが、ミラーアップしてサイレントモードや電子先幕シャッターで撮影すると、どうしても当家の環境ではフリッカーや、動かないコインなのに歪み(動体歪み、ローリングシャッター歪み)がでることがあり、何じゃコレ???と悩んだものです。我が家も築7年目ですがすでに照明はすべてLEDです。フリッカーについては、ググってみると照明屋さんなどで結構追求されている所もありますね。その話はそちらに譲って、、、

試行錯誤の末、ミラーアップして、メカシャッターを使うという、極限までシャッターやレフ板の振動を抑えたいところを少し我慢して撮影していたのです。

今回のZ8は、元々ミラーレスであり、電子シャッターオンリーですので、フリッカーや動体歪みが心配でしたが、今のところコイン撮影では杞憂になりそうです。

フリッカーはD850でもフリッカー軽減モードがありましたが、Z8では従来のフリッカー軽減に加えて、細かなシャッタースピードが設定出来るモードがありますので怖い物なしですね

 

もう一つは、電子先幕シャッター(ミラーアップして)ですら、後幕シャッターの振動が結構気になることがあるということでした。後幕はメカニカルシャッターですので。

そこをクリア出来るのであれば、デスクの揺れのみに振動要素が絞れます。

マクロ接写ではこの揺れと振動をクリア出来れば、正直どんなカメラでも綺麗に写すことが出来るのではないでしょうか。

 

余談ですが、電子顕微鏡の世界では揺れは厳禁。そう、原子を見るときに揺れが少しでもあるとブレブレで何も見えませんね。そこで建物などに耐震装置を備えているようです。凄いですね。

 

この後は、MicroNikkor60mmf/2.8GをFTZかまして撮影して見て、MC Z 50mmf/2.8とどのくらい違うかを見ていこうと思います。

問題は、FTZをかませた60mmのほうが、長くなってしまうので光が困りますが、そこは何とか工夫して見ようと画策中。

 

お読み頂き有り難うございますm(_ _)m