大阪都構想の是非に関する投票結果が出たが、一つの時代が終わってしまったのか・・・。

個人的には、橋下市長について、私利私欲というより、
長期的な視点で課題を見つめた上での具体的な提案だったと思う。
ほとんどの他の自治体でも地域活性化に関して、打開策が出されない中、
抜本的な解決策として掲げられた“大阪都構想”であった。

民主主義を通して“反対”という結果が出た状況なので、
都構想反対派には、ぜひ大阪府・大阪市の課題を解決する
具体的な提案を出してほしいところである。

最近、政治でよく聞くのは、“(政策の内容について)
分からないから判断できない”という意見である
(例:都構想・アベノミクス・集団的自衛権など)。

確かに、グローバル化・経済のシステム化等が進む中で、
社会が複雑になっており、意見を明確に持ちづらい課題は多い。
ただし、専門家でも議論が別れている課題に対し、
一般市民が“すべてを把握”した上で、投票したり意見を
持ったりすることは不可能である。

一方、情報化社会の中で、分からないなりに自分で
情報を収集できる状況は整っている。
分からないなりにも、自分で社会の方向性を考えて、投票する。
それが、人々には求められているのだろう。

もしかしたら、“分からない”という意見も一つの判断かもしれない。
しかし、社会の課題・危機は確かに存在し、“分からないから
判断できない=保留”という決断では、物事は進まない。

今一度、大阪都構想に関する政策論争・投票が終わった状況で、
今後の社会・一般市民のあり方を見直すことが必要だろうと考える。
元々英語でないが、カタカナ語として使っている語として、今日由来の国を知ったのは以下の通り。

・アルバイト→ドイツ語
・アンケート→フランス語
・パン→ポルトガル語
・オルゴール→オランダ語
・イクラ→ロシア語

『ゼロからスタートディクテーション』より
原発即ゼロについても書く機会があったので、そのまま記載しますー。


原発を即ゼロにすべきとの意見に反対です。なぜなら、即ゼロにした場合の、その原子力発電分を他のエネルギーで賄うことが前提として議論されているからです。即ゼロにしたときの、原子力発電分の他のエネルギーでの補い方とその場合の環境や経済への影響に加え、人々の節電や豊かさに関して、具体的な議論が少ないです。
また、原発を即ゼロにし、その代替分を他のエネルギーで賄った場合のデメリットも多く考えられます。
まず、原発を即ゼロにすると、再生可能エネルギーの導入も進んでいるものの、少なくとも一時的には化石燃料の増加につながり、二酸化炭素の放出も進みます。二酸化炭素の増加は人類への影響は直ちには見られませんが、将来的に安全だという絶対的な保障もないので、単純な原発の即ゼロには賛成できません。
次に、原子力発電関連で働いている人、その産業で恩恵を被っている人への影響が大きいことも、即ゼロへの反対の一つの理由です。段階的な廃止であれば、その方々への補償もより少なくなりますが、急な方向転換は混乱を生じかねません。
したがって、都合のいいことだけを論じている即ゼロへの動きには容易に賛成はできません。