結果からご報告すると、こひなが11月20日深夜に今年2回目の出産をし現在子育て中です。
我が家では母体の負担等も考え、出産は多くても年に一度と決めていたにも関わらず…しかも今年は5月に出産した事もあり年内は交尾しないようパートナーのジュニアと部屋を分けていたのでベビーのお父さんは息子のちびくんです😲
1999年2月からフェネックの飼育を始め、血縁と産後の管理は完璧に出来ていると自負していましたが今回の事は両方共出来ておらず…
只々猛省しております。
事の経緯は10月初め、こひなに発情期が来ていたので同居の子供達しぃちび♀3歳、ちびくん♂1歳を観察しながら、念の為ちびくんは私の目が届かない時は同室ケージに隔離していました。
昼間はリビングと繋がるフェネ部屋を自由に行き来していても狭い部屋なので観察も出来ることからフリーにしていました。
一週間弱ちびくんはケージに夜閉まって朝出す生活をしていましたが部屋に出ていてもこひなに全く関心が無く、時々コロンとひっくり返るこひなのお尻の臭いも確認してましたが発情期特有のソワソワも追い回しも全く無かったので今回ちびくんには発情期は来ないだろうと思っていました。
数ヶ月前にはしぃちび♀も発情期になりちびくん♂は尻尾を逆立てて興奮し追いかけ回していたのでその時も同じ部屋ですが2段に重ねたケージの上部へ隔離していました。
私もリビングでみんなと寝起きし一日中一緒に居たので目も届くし発情期は終わったものだと油断していました…が数日後の朝、静かに交尾をしている姿を目の当たりにしてしまいました😨ミスメイトです😱
暫くショックで動けず気が動転していましたが開院を待ってかかりつけの獣医に相談し、動物用の緊急避妊薬等はあるのか?又は避妊手術以外の方法は無いか?等々相談しましたがその様な薬は犬猫でも当院での扱いは無いし避妊手術以外の処置をした事も無い。
近親だからと言って一度の交配でそこまで悲観する事は無い、必ずしも奇形や先天性心疾患を持って産まれて来るとは限らないので注意深く観察しながら見守ってあげたらどうか…とのアドバイスもあり…他の病院を当たることも考えましたが避妊手術はせず、例え何があっても全力でフォローし受け止める覚悟をしました。
それから約1ヶ月半、母体の健康管理と出産準備に専念し11月20日午後23時頃、こひなは無事に2頭の雄のベビーを出産しました。
現在、生後1ヶ月を過ぎ順調に離乳食も食べているのでこひなの完全保育から人の目も手も届く場所へ引っ越してこひなと人間と両方の愛情を注ぎベビー達はすくすくと成長しています。
今回の事件から発情期が来ていない雄でも兆候なしに発情期の雌が居れば交尾が出来る事と交尾を目撃して居なければ特に我が家のような多頭飼育の場合、相手の特定も大変困難で出産直前まで…或いは出産してから誰かと交尾をしていた事に気が付くという事も有り得るので繁殖管理時は必ず雄雌を分けなければいけないと学びました。
日本ではフェネックの数も限られているので血縁が濃くなったり、その事によって苦しい思いをする子や飼い主さんが辛い思いをしないよう今後はより一層気を付けたいと思います。
通常でしたらInstagramで毎日成長記録を投稿し未来の里親さんと情報共有をしておりましたが、今回は両親の血縁の事もありますので販売という形を取るべきでは無いと考えInstagram投稿は控えさせて頂きました🙇♀️
万が一、異変や先天性心疾患などの兆候、診断がありましたらまたblogでもご報告したいと思います。
動画は11月21日(生後1日目)