第26回『高等小学校を卒業だ』
小学生を卒業して市内に一カ所の高等小学校へ行く。
中学校や女学校は金持ちが行くところで、
それらの試験に滑り来る者も高等小学校である。
新入生は、
男女併せて二千人近い。
教室は男女別々で遊ぶ。
運動場も別々。
学校近く五十メートル程の手前より、
通学路も別々であった。
この時代、
小学校を卒業すると女の子は、
家事の手伝いで表で自由に遊ぶのを制限される。
家事全般の見習いや、
針仕事、裁縫、お茶、
お花と習い事が目白押しである。
結婚も早く、
二十歳も過ぎて家に居ると世間の目が恐ろしい。
「あの子、どうして結婚しないの?」と言われる。
結婚も殆どが、
世話好きの人が奔走して見合い結婚をする。
それが当然で、
恋愛結婚は極少数に限られた。
学校も無難に進級して早くも修学旅行に行く。
注意を先生が説明する。
家に帰り父母に話すと、
お金が無いから止めとけと言う。
一年生の時から、
毎月積み立てているが、
着て行く学生服が無い。
現在着て通学する服はボロボロで、
新調しても、
後に誰が着ると、
親に押し切られて断念する。
男学生千余名の中で五、六十余名行かずに残った。
朝礼を済ますと先生が自習しとけと、
後はほったらかしなので、
我々弁当箱を持って学校を抜出して、
近くの山で遊ぶ毎日が続き、
ご満悦だったが、
京阪神から帰った級友達が、
旅行中の様々な話しをしているのを、
横で聞き空しさを感じた。
昭和四年四月に高等小学校を卒業をする。
就職はさされず、
家の百姓を手伝わされたが、
父は私にその日の仕事を言い付けて何処かへ行く。
母と二人で働く。
月小遣いとして一円を貰うが、
散髪と下駄は自分で買う。
散髪代は五十銭、
下駄は適当な物を買えば良い。
市内に商業専修学校の夜学がある。
父に相談すると、
「お前は小さい時に医者に金を運んだ」で、
話は打ち切られる…。
悩みに悩んだ末、
夜学に行き二年生になる人を探して、
不用になった一年生の教科書を、
タダで貰い受けるべく奔走する。
そして遂に願いが達成する。
中学校や女学校は金持ちが行くところで、
それらの試験に滑り来る者も高等小学校である。
新入生は、
男女併せて二千人近い。
教室は男女別々で遊ぶ。
運動場も別々。
学校近く五十メートル程の手前より、
通学路も別々であった。
この時代、
小学校を卒業すると女の子は、
家事の手伝いで表で自由に遊ぶのを制限される。
家事全般の見習いや、
針仕事、裁縫、お茶、
お花と習い事が目白押しである。
結婚も早く、
二十歳も過ぎて家に居ると世間の目が恐ろしい。
「あの子、どうして結婚しないの?」と言われる。
結婚も殆どが、
世話好きの人が奔走して見合い結婚をする。
それが当然で、
恋愛結婚は極少数に限られた。
学校も無難に進級して早くも修学旅行に行く。
注意を先生が説明する。
家に帰り父母に話すと、
お金が無いから止めとけと言う。
一年生の時から、
毎月積み立てているが、
着て行く学生服が無い。
現在着て通学する服はボロボロで、
新調しても、
後に誰が着ると、
親に押し切られて断念する。
男学生千余名の中で五、六十余名行かずに残った。
朝礼を済ますと先生が自習しとけと、
後はほったらかしなので、
我々弁当箱を持って学校を抜出して、
近くの山で遊ぶ毎日が続き、
ご満悦だったが、
京阪神から帰った級友達が、
旅行中の様々な話しをしているのを、
横で聞き空しさを感じた。
昭和四年四月に高等小学校を卒業をする。
就職はさされず、
家の百姓を手伝わされたが、
父は私にその日の仕事を言い付けて何処かへ行く。
母と二人で働く。
月小遣いとして一円を貰うが、
散髪と下駄は自分で買う。
散髪代は五十銭、
下駄は適当な物を買えば良い。
市内に商業専修学校の夜学がある。
父に相談すると、
「お前は小さい時に医者に金を運んだ」で、
話は打ち切られる…。
悩みに悩んだ末、
夜学に行き二年生になる人を探して、
不用になった一年生の教科書を、
タダで貰い受けるべく奔走する。
そして遂に願いが達成する。