第23回『遊びまくり2』
子供の頃は、
「寒い寒い」と言えば、
「冬は寒い」と叱られた。
親に対しては絶対に服従して、
言い訳は禁物。
ラヂオも数少なく、
子供は早く寝ろを追い立てられた。
寝床の暖房は一切無い。
冷たい蒲団に潜り込みそのまま寝込む。
現在と違い、
毎朝二、三センチの氷が張る。
夜中に雪が降ると、
戸の隙間より雪が吹き込み積もる。
台所のお櫃の中のご飯が氷り、
お湯を掛けて氷を溶かして食事をする。
貧しい家の常識とされる。
多くの童子達は、
目糞鼻糞の顔で遊び、
鼻下には二本の青鼻を垂らす。
それを着物の袖口で撫でるから渇き、
袖口ピカピカに光る。
学校に入学する子供にも良く見かけた。
雨が降らぬと春夏秋冬は、
表で遊べと親に追い出された。
家の中で遊ぶと畳は早く破れるし、
襖障子を破るから、
貧乏人の悲しい護衛。
時には雨の降る日、
蓄音機のある家に行き聞き、
楽しむ事がある。
自転車、
氷の冷蔵庫、
魔法瓶、
ラヂオ等のある家庭は資産家が多い。
子供達は、
大きくなったら、
あんな家に住みたいと話し合う。
庭に電話を取り付けた資産家、
隣、近所の人の呼び出しの電話が掛かると、
女中を走らせ呼出しを知らすが、
遠い所は片道二、三十メートルは普通だった。
ガスも市の中心部に行くとあった。
男の子の遊びは、
ベッタン遊び、
ラムネの玉遊び、
鉄独楽遊び、
すべて勝負で取り合った。
三センチ程の小さな鉄独楽(こま)を回して、
相手の回る鉄独楽(こま)を弾き飛ばせば戴き。
これ等は全部、
学校では禁止の遊びだが、
隠れて遊ぶ。
傍を通るおじさん達に、
止めぬかと注意されるが、
知らぬ顔で済ます。
先生が
「巡査が来た」
とそれを聞くと、
一斉に止めて、
品物を懐に隠して知らぬ顔をする。
近所に勇敢な小学生の女の子がおった。
喧嘩をするが何時も負けるのは男の子。
この子、
絶対に女の子と遊ばず、
我々と遊ぶが我々立ち小便をすると、
自分も立って小便をする。
裾を濡らして悔しがる。
ある日我々を呼び、
「私にも小さなチンコが生えて来た。」
と、
大喜びで皆に股を広げて見せるが無い。
「良く見ろ。」
と更に広げるが見えぬ。
遂に泣き出すが、
我々チンコ等は生えるかと言い合う。
でも喧嘩早い強い女の子だった。
又、
絶対に男の子と遊ばない男の子もおった。
男女共通でも遊ぶ。
隠れんぼう、
陣取り、
鬼ごっこ、
又、
男女手を丸く繋ぎ輪になって、
その真ん中に目を瞑り座り込む。
その子を中心に、
童唄を唄いつつ回る。
「かーごめ
かーごめ
籠の中の鳥は
いついつねやる
よあけのばんに
つるとかめが
すべった
うしろの
しょめん
だぁれ」
と唄い、
停止すると中の目を瞑る子が、
後ろに立つものを言い当てるが、
間違えば、
「そーれは
おおきな
おおまちがい」
と、
それを繰り返して遊ぶのが、
囲め遊び。
正月には羽子板で羽根突きの遊びをする。
「ひとめ(ひとつ)
ふため(ふたつ)
みやこし(みっつ)
よねこ(よっつ)
いつやの(いつつ)
むさし(むっつ)
ななさし(ななつ)
やさし(やっつ)」
唄い遊び、
負けると顔に墨を塗り合う。
スゴロク遊び、
カルタの取り合い、
百人一首、
大人も交えて離れで男女仲良く騒ぎ遊ぶ。
だが昭和の初め頃には、
男の子の遊びと女の子の遊びは、
殆どが別々に遊んだ。
「寒い寒い」と言えば、
「冬は寒い」と叱られた。
親に対しては絶対に服従して、
言い訳は禁物。
ラヂオも数少なく、
子供は早く寝ろを追い立てられた。
寝床の暖房は一切無い。
冷たい蒲団に潜り込みそのまま寝込む。
現在と違い、
毎朝二、三センチの氷が張る。
夜中に雪が降ると、
戸の隙間より雪が吹き込み積もる。
台所のお櫃の中のご飯が氷り、
お湯を掛けて氷を溶かして食事をする。
貧しい家の常識とされる。
多くの童子達は、
目糞鼻糞の顔で遊び、
鼻下には二本の青鼻を垂らす。
それを着物の袖口で撫でるから渇き、
袖口ピカピカに光る。
学校に入学する子供にも良く見かけた。
雨が降らぬと春夏秋冬は、
表で遊べと親に追い出された。
家の中で遊ぶと畳は早く破れるし、
襖障子を破るから、
貧乏人の悲しい護衛。
時には雨の降る日、
蓄音機のある家に行き聞き、
楽しむ事がある。
自転車、
氷の冷蔵庫、
魔法瓶、
ラヂオ等のある家庭は資産家が多い。
子供達は、
大きくなったら、
あんな家に住みたいと話し合う。
庭に電話を取り付けた資産家、
隣、近所の人の呼び出しの電話が掛かると、
女中を走らせ呼出しを知らすが、
遠い所は片道二、三十メートルは普通だった。
ガスも市の中心部に行くとあった。
男の子の遊びは、
ベッタン遊び、
ラムネの玉遊び、
鉄独楽遊び、
すべて勝負で取り合った。
三センチ程の小さな鉄独楽(こま)を回して、
相手の回る鉄独楽(こま)を弾き飛ばせば戴き。
これ等は全部、
学校では禁止の遊びだが、
隠れて遊ぶ。
傍を通るおじさん達に、
止めぬかと注意されるが、
知らぬ顔で済ます。
先生が
「巡査が来た」
とそれを聞くと、
一斉に止めて、
品物を懐に隠して知らぬ顔をする。
近所に勇敢な小学生の女の子がおった。
喧嘩をするが何時も負けるのは男の子。
この子、
絶対に女の子と遊ばず、
我々と遊ぶが我々立ち小便をすると、
自分も立って小便をする。
裾を濡らして悔しがる。
ある日我々を呼び、
「私にも小さなチンコが生えて来た。」
と、
大喜びで皆に股を広げて見せるが無い。
「良く見ろ。」
と更に広げるが見えぬ。
遂に泣き出すが、
我々チンコ等は生えるかと言い合う。
でも喧嘩早い強い女の子だった。
又、
絶対に男の子と遊ばない男の子もおった。
男女共通でも遊ぶ。
隠れんぼう、
陣取り、
鬼ごっこ、
又、
男女手を丸く繋ぎ輪になって、
その真ん中に目を瞑り座り込む。
その子を中心に、
童唄を唄いつつ回る。
「かーごめ
かーごめ
籠の中の鳥は
いついつねやる
よあけのばんに
つるとかめが
すべった
うしろの
しょめん
だぁれ」
と唄い、
停止すると中の目を瞑る子が、
後ろに立つものを言い当てるが、
間違えば、
「そーれは
おおきな
おおまちがい」
と、
それを繰り返して遊ぶのが、
囲め遊び。
正月には羽子板で羽根突きの遊びをする。
「ひとめ(ひとつ)
ふため(ふたつ)
みやこし(みっつ)
よねこ(よっつ)
いつやの(いつつ)
むさし(むっつ)
ななさし(ななつ)
やさし(やっつ)」
唄い遊び、
負けると顔に墨を塗り合う。
スゴロク遊び、
カルタの取り合い、
百人一首、
大人も交えて離れで男女仲良く騒ぎ遊ぶ。
だが昭和の初め頃には、
男の子の遊びと女の子の遊びは、
殆どが別々に遊んだ。