いつも昼休憩に将棋を指していたAさん(男性)が「昼休憩はBさん(女性)に歌をうたってあげるから将棋は出来ません」と言ってきた。いつかは知らないが歌を歌ったら喜んでくれたという。
だもんで、朝は将棋が全く上達しないおじさんと指していた。全く駒が動かないので、序盤の序盤で朝の体操の時間になってしまった。
昼食時間に入る前に食堂で座っているとBさんが急いで帰っていった。「あれ?Aさんが歌を聞かせるって言ってたけど…」と思ったが、全くコミュニケーションが取れていないんだとわかり、放っておくことにした。
昼食のメニューはハヤシライス、コールスロー、果物のヨーグルト和えだった。
そして、昼休憩に入り、畳の部屋で休んでいると朝将棋を指したおじさんが「もう一度お願いします」と言われたので、また手合いをすることになった。するとAさんがやって来たので何も知らないふりをして「えっ?どうしたの?」と言うと「Bさんまだ食事食べてないか、用事してるんじゃないんですか。だから将棋見に来ました」と言っていた。「Bさんはもうここにはいないよ。何で話をしないのか、約束をしないのか」など色々アドバイスをしようとしたが、余計なことはしない方がいいと思って将棋盤に向かった。おじさんはどうやって駒を動かしたらいいかわからないと言いながら頭を抱えていた。「ん~おじさんと将棋をしても面白くないな」。まだ他に将棋が強いおじさんが数人いるので、次は違う方に声をかけてみよう。
午後からは一睡も出来なかったが、おやつ休憩の後帰る時間まで内職をした。午後になって蒸し暑くなり、西日が入ってくる施設は悶々としていた。
帰宅後、布団を取り込んで、夕食まで死んだように横たわっていた。