何だか、でっかい台風がこっちに向かってきてる。怖いなあ。

今まで何度も何度も台風の被害に遭ってきた。

中でも中学生の時に来た《台風19号》は忘れられない。

雨も風も酷かった。

猛烈な風雨の中、父は「船が心配だ」と言って出て行ったが町中水浸しになってるのでUターンして帰ってきた。(父はこれで命拾いをした。あとから聞いたが、海沿いは大変なことになっていたらしい。)

家は既に停電。

唯一の頼りは懐中電灯。
夕飯時、トイレ、お風呂は懐中電灯でやり過ごした。

情報源はラジオ。

ずっと台風情報を聞くのも心細いのでFMで音楽を聞いた記憶がある。

電気がなかなか復旧せず、3日電気なしで過ごした。

母は、ガスでご飯を作ってくれた。

学校に行く途中、家ごと飛ばされていたり、瓦が飛んでしまいブルーシートだらけになっていたり、木の枝なんかも、もうとにかく町中何もかも飛び散っていた。

通学路の途中にある瓦屋さんは大繁盛していた。あんなに忙しくしている姿は後にも先にもあの時だけだ。

学校に行くと先生が一人亡くなっていた。

父と同様に船を見に行って波にさらわれてしまったそうだ。

高校の時も台風による土砂崩れで先生が一人亡くなった。

これから来る台風がどんな大きさなのかわからないけど、細かく情報に耳を傾けていたいと思う。