こんばんはー。

今更ですが、社長がゲスト出演したラジオのレポ&感想です。

1/30の夕方、大石社長が突然「今日ラジオでます」
っていう呟きしたもんだから…うそでしょ?と思って、社長がリンク貼ったサイトに飛んだら「大石征裕子」さんってwwえっww女性になってるしw っていう所は置いておいてw
どうやらゲストであることは間違いないようで…早速地方民には有難い「raziko」!!(android アプリ)で録音予約をしました。

ゲスト出演するとは言っても、社長が一体何を話すのか?と言う事が気になって気になって… 相手はちゃんとインタビュー出来る人なのかという不安を抱きながら、時間を迎えます。

番組のホスト(ナビゲーター?)はラフルアー宮澤エマさんと中西健夫さん。
女性はどうやら故宮澤喜一元首相のお孫さん!!! で男性はコンサート企画やチケット販売をしている「ディスクガレージ」の社長。
社長はどうやらその中西さんとお知り合いなようで、そこからゲスト出演が決まった感じですかね…
ディスクガレージは、去年のZIGZOのツアーでは先行あったし、他の所属バンドでも沢山お世話になっていると思うので、かなり深いお知り合いなのだろう…と始まる前にはそこまで想像はしていました。

いざ始まってみると、やはりお互いのことをよく知っている感じで、色々なお話があがっていました(中西さんのお話もかなり入っています)。

社長は中学生のころからバンドやってて、自分の音を良くしたいからという理由から裏方に、手を出し始めたそうで。誰も面倒くさくてやりたがらない裏方の仕事を、全て引き受けることになったと。裏方が好きなのだと。
手伝っていたバンドが東京に出てきたから裏方として東京にやって来たのが、音楽を仕事にすることにしたきっかけのようですね。

ラルクの事も、裏方続きでずっときているだけ。こいつを売ってやるとかそういうのは無い。
中西さん曰く、バンドに対しての愛があるタイプ。音に厳しい。(裏方やってきてるしね)

ラルクのMSG公演について
MSGへの道のり→ずっとやりたかった。チャレンジ精神と先方からの呼びこみ。需要と供給が合致してチャンスが来た。一番大変だった公演はアメリカとイギリス(ユニオン)。会場の設営に決まりごとが多くて、スタッフを守る機構がしっかりしている。人を使い捨てにしない、仕事に誇りと歴史がある。あちらは劇場がプロモーターであるから、日本での流れに慣れてると驚きの連続(ここは中西さん談)。

MSGで演奏することはオファー待ち?→日本のアーティストのあるジャンル(アニソン等々)は認められてるけど、そうでないとニーズに結びつかない。日本のアーティストがMSGでやっても動員できない。知名度もないしね。
ラルクに来たオファーは可能性があるからという事で受けた。WTをやれるということで、NYはかかせないし、最初は小さい箱の方でブッキングしていたが、チケットが売れたので、大きい方にしてやれーということで大きい方に変更した。ロックバンドとして認知して頂いているっていうのは肌で感じる。
MSGで一番感動した、メンバーの気持ちが到達したというのも含めてXXXをリクエスト。
そういう話を聴いた後だと、更にこの曲に対しての感情と言うものが変わりますね。放送を聴いているときには本当に泣きそうになりました^^;

自分の世代についてのお話
自分たちは色んな音楽を聴いて来れた世代。洋楽は魔法のように全部聴けた。埋まってなかった全ての牌が。「新しいこれ聴いた事無い、この音何っていう」っていうのを出て来たのを知っている。今は音でありふれていて、全部埋まってるしパターンも決まっているから「これ聴いた事ある」ってなってしまう。機械で何でも出来てしまう。アナログの時代で出来なかった事も全て埋まってきている。出来ると思ってることが全て出来てしまってきている。

2014年音楽業界どうなります?→持論ですけど、皆もっと引き算をした方がいい。足し算じゃなくて。一つの音で成り立つ音楽をもう少し研究して欲しい若い人。頼らないで。不器用な時代にしたい。もっと不器用になって欲しい。器用過ぎて皆。本当にでも戻らないと、新しいものが生まれるエネルギーを感じない。
注目しているバンド→サカナクション、バックナンバー(中西さん)
二つに共通することは→サカナクションはトライアルがすごい、見た事無い聴いた事無い。SEKAI NO OWARIもそう。かなり不思議な所から詞が入る。
歌詞は最近良くなってきていると思う。熱くなってきている、直球でくる。時々熱過ぎて苦しくなる。表現が直接、マンツーマンでくる。皆に言っていない。万人受けを狙っていない。

昔は皆に聴いてもらう、っていう意識があった。今の人はダイレクトに物を伝えようとしている、SNSで拡散しようとしている。洋楽とかでも個人的なエピソードとか一人の人しか当てはまる人がいないっていう。それにこちらが近づいて行っているよう。そういう意味では時代が逆行しているのではないか。

音制連とは→よくは分からないけど、すごく偉い方w 230位のプロダクションが集まった団体の理事長さんです。日本の音楽をどうするかっていうこともだけど、権利関係とかの根本の問題を整備していくっていうのが目的。でも昔と役割は変わってきていて。音楽の聴かれ方が変わってきているのと同様に、権利の主張の仕方も変わっていかなくてはと。その狭間に2-3年嵌っていた。
中西さんと話しているんだけど、権利を主張することがアーティストの生活や環境を守ることにはなるけど、それだけでもよくなくて、ある程度自由に音は聴かれないと浸透しないんじゃないかという部分も出て来た(ネットにばらまかれている動画とかの事かな?)。権利切り下げってなってしまって、自由に使っていいよではなくて。今までなかったジャンルの権利をどうするかを考えなくてはと。
今そういうのを決めていく時期?→ユーザーが音楽をどう扱っていった方がいいかっていうのを、権利者(アーティスト側)がこういう風に行ったらいいのかな?っていうのが少し固まりきってない状態。色んな団体のバランスも保っていかないとなので。
音制連とACPC(中西さんが会長を務めている団体)はライブをやっていくのは共通の目的があって、業界としても音楽を伝えるという意味でもうまく好転していると。
権利の問題もあるし、リスナーが何が欲しいのかっていうものあるし、でもライブにはお客さん来る中で、いい意味で転機の時なのかなっていうお話を中西さんもいつもお話されていますね。
時代はどんどん変わっていくけど、変わらないものは音楽を実演しているっていうのは絶対変わらないし、最近は昔からのアーティストさんもずっと頑張っているし、ゾーンが広くなったと思う。だからからこそ出来ることも増えて来たというプラスαもある。
70年代から活躍していた先輩達の権利もちゃんと守っていかなくてはいけない。いい加減なもので契約書がない。契約と言っても口約束みたいなものになってたしね。そういうものをちゃんとして、忘れられそうになるから保存しなくてはいけない、後世に残していかなければいけない。
僕らも長い時間やってきた中で、日本の音楽に多大なる貢献をされた方が亡くなられてきてて、それを継承していかなくてはいけない。じゃあそれを誰がやらなきゃいけないの?って話になると、昔ならレコード会社?JASRAC?っておぼろ気にそう思いがちなんだけど、それだけでは足りなくて、楽器も残していかないといけない、着ていた衣装も保存していくという、ある程度の役割を担う構造がないと。個人じゃ無理なので、そういうことも働きかけないといけない。
70年代だけでなく80年代も過去を大事にして、どう未来につなげていくかっていう話。その時代の音楽は野太い。元になっている。インスピレーションの塊みたいな。時代性も大きい。入試が中止になるような時代ですからねw そんな時代の真っただ中にいたし。

最後の質問
自分のやりたいこと、自分の夢を叶えるために何が一番必要か
無茶が必要。決まったことの中には夢は無い。夢は作んなきゃ実現しない、作ると言うか。定形のものの中には夢はない。だから無茶をする。枠の外と言うか、無茶をすることは普通の人はしない。ただ無茶をした時には何か起きる、化学反応が起きるのでそれを期待する。あと絶対達成する。

バブル崩壊後、枠の中だけで生きていく事が一番安全なんだーと思っている人達(私もそうですが)にはちょっとドキッとするようなコメントなんですが。
怪我しないように生きるっていう事だもんね、痛い目に合いたくないからこそ無茶はしないないっていうポリシーの人多い気がしなくもないですが。
それだと小さいものしか掴めない。バランスを取るよりもアンバランスさが必要なんじゃないか。中間で止まってはいられない。
アンバランスさが怖い世代が抜け出すというか、大きな夢を見られるようにアドバイスは
人と話す事。一回り上くらいの人達と会話すると話があったりする。


以上でゲスト出演は終わりです。

MSG話、そして最後の下り…感心しました。
私は最後の話にも出て来た「バブル崩壊後の枠の中で生きていく事が一番安心」と感じる世代そのものなので、は、はいその通りです…と思いながらラジオ聴いてました。
就職氷河期で凄く就職することがすべて!!みたいな時期を過ごすと、夢を見るとか、無茶するとかそういう発想には本当になれなくて… だからか私たちの世代にはぽっかり穴があいてるような気持ちを時々感じることがあります。そういう時代もあったからこその今、なんですけどねー…

あと注目しているバンドとして、サカナクション!!それも納得でした。やはり他の人がやっている事と似ていても、ある程度までは行くけど…っていう事がどんなことにしても多いように思うし、誰かがやっていない事をやるっていうことは、とっても勇気が必要だし、継続するには精神力とかも必要ですからねー…そういう方々は尊敬しかありません。自分がそういうタイプではないから更にそう思うのかもですけども。

社長のラジオ出演というのは、私が出戻ってからは初めて?だったと思うし、インタビューとかはあっても声の出演は…とても貴重だったと思います。

社長が今の30代の音楽やってる人達に思う事、っていうのもちょっと聞いてみたかったと言うのが、ちょっと心残り、かな。時間的にそこまで行けなかったってことでしょうけども、社長のお話また聴いてみたいと思ったフェムトでございましたー