モーターサイクルワイナリーず
OPUS 18 Carinae Viñedos y Bodega
メンドーサのワイン産業発祥の地にあるワイナリーですが2003年に出来た新しいワイナリー。
https://carinaevinos.com/sitio/index.php/es/
しかも、小さいんです。
畑なんで勿論広大ですが、この辺りのワイナリーとしては比較的小規模。しかし畑を買い取る事から始めたそうで、古木も含まれているそうです。
この辺りの土は完全な粘土質で、乾燥しているので握るとパラパラと崩れ落ちます。相当な握力が必要ですが…。
ちょうど除梗作業が完了したところで…
大量の…軸?山盛りでした。
なんか樽も運んでるし…
バリバリ稼働中です
他のワイナリーもそうだったんですが、基本的に作業は朝に行うの様です。訪れたのが午後だった事と、写真の撮り忘れが悔やまれます(笑)
ステンレスタンクでポンピングオーバーなんかもしてたんですがね。因みに5回/日で一回20分程度行っているそうです。
此方はエイジングルームです。多分…。
恐らく上は発酵室の様な気もしますね。何となく、シャッター開いてるからそう思うだけですが…。
此方は完全にエイジングですね。なんか湿度高そうだし(笑)
樽の写真①
このMERCURRYってのはホントに良く見ました。売れてるんですね。
DAMYも何度か見た気がします。
樽はフランス製が多いんですね。オーナーがフランスから移住してきたからでしょうね。
ワインはこんな感じでいっぱいあります。
マルベック、カベルネ、シラー、モスカテラのパシートなんかもあるそうです。
テイスティング一つ目はヴィオニエ。
フレッシュでフルーティ。スムーズ、シンプルに楽しめるワインです。気軽に飲むのに丁度良く美味しいです。
マルベック
この2本は「ヤングライン」というお手頃価格のワインなんですが、こちらもとても飲みやすいワインでした。
1年間は熟成期間を設けているそうですが非常に軽くフルーティで、マルベックのイメージが覆ります。国内消費向けのワインという事でしょうか?実はもう一軒でも似た様な体験をしました。
一部樽熟成もしているそうですが、コンクリートタンクの熟成というのはこんなにも軽く、フレッシュ感、フルーティーさが残るのかと驚きました。 20%がワイナリー隣接の畑、80%をルハンデクージョの葡萄とブレンドしているそうです。
カベルネ・ソーヴィニョン 2012
とてもエレガントな香り。
フルーツの熟成感がしっかりと残りつつタバコやスパイスのニュアンスが加わりタンニンも細やかで豊富。
樽とステンレスの熟成をブレンドしており、フルーティーさと熟成感が共存している。
シラー
ハーモニーラインという、このワイナリーのワインシリーズからの1本。このシラーが興味深いのは、近隣ワイナリーのシラーとまた違った味わいがあるという事。
実はこのメンドーサ周辺域はマルベック栽培比率が非常に高く、シラーの栽培地域はもう少し南側に位置する事が多い。
このシラーズはワイナリー近隣の畑で収穫されたものらしい。
またステンレスタンク熟成とブレンドしている事もあり、軽くてフルーティーさも感じさせる新しいタイプのシラー。
プレステージラインというトップラインのワインから。
75%マルベック、17%カベルネ、8%シラーという組み合わせ。
ワインコンサルタントのミッシェル・ロランが監督をしているそう。
ご存じの方も多いと思うが、元々はボルドー地域でのメイン品種はマルベックで、フィロキセラ禍以降に現在のカベルネとメルローメインという比率になっていった経緯がある。
アルゼンチンのワイン栽培が本格化された16世紀後半では、まだマルベックはボルドーでもメイン品種に位置付けされていた訳である。
さて、そんな時代のボルドーの雰囲気を残す?ワインですが…
最初にくるのはシラーらしい血や内臓、肉の香り。
落ち着いた果実感があり、非常に良いバランス感がある。
タンニンが非常に特徴的で、滑らかさと粗さを同時に感じれて面白い。
新樽のフレンチオークのバリックで18か月熟成という事だが、長い瓶熟期間もあって素晴らしい仕上がりで、アッサンブラージュとしても非常に興味深いワインであった。
南イタリアのパッシートという伝統的な製法で作られた甘口ワイン。
葡萄を陰干しして凝縮させる事でドライフルーツ、レーズンやハチミツの様な濃厚な飲み口が特徴です。
黄金の様な美しい色合いと濃厚なフルーツの香りがありつつ、割合ミネラルを感じるところが面白い。