私が人よりに優れていると思って疑わないこと、それは嗅覚。どれほどすごいかって言うと、すいぶん前の話になりますが、当時の会社の後輩の子がお茶を習っていたのですが、ある月曜日、その子に「昨日お茶の会だったの?」と言ったところ、「えー、その話してましたっけ。土曜日お茶だったんですよー。どうしてわかったんですかー」。その日私は、彼女がいつもつけている香水とちょっと違う香りがして、その香りが和服につけるようなお香っぽい香りだったので、前の日着物を着たのかなーっと思い、それでお茶のことを聞いたのです。よくよく聞いてみると、彼女は土曜日に着た着物を片づけるのが面倒で、日曜日にその着物を片づけたということで、つまり私は日曜日に着物を触った時にその子についたお香のにおいを月曜日に感じ取っていたんですねー。(あっもちろん彼女お風呂は毎日入っていましたよ)彼女曰く  「越智さん、ぜったいソムリエになれますよー。ワインの香りとかすごくわかると思いますよ。」と。

そんな私の無駄に優れた嗅覚は、時に面倒なことも引き起こします。映画館などで、隣にちょっと強めの香水(いっしょに行ったお友達は全く気付かないくらいだそうです・・・)の人が座ったりすると、それだけで映画に集中できず、最終的には気持ち悪くなってしまうこともあり、そんなアクシデントに備えて、ミントのアロマをしみこませたハンカチなんかを備えたりしています。(それで鼻を押さえると、多少緩和されるのでー)

これほどの嗅覚をもつ私が「これがなくては1日がはじまらない」ほど好きな香り・・・それがステラ・マッカートニーの 『スティラ イン トゥ』 。この香り、就寝時に残り香があっても全く邪魔にならないほど、自然てピュアな香りなのです。ステラとの出会いは、もう7~8年くらい前になるかと思います。銀座三越のフレグランスコーナーでステラ・マッカトニーの最初の香り”ステラ”のサンプルをいただきました。「バラがメインになっている香りなんですが、よくあるバラの香りではありません。ピュアなバラのエッセンスだけを抽出して作っています」と説明され、つけてみるとその通り、今まで思っていたいわゆるローズの香りではないんです。ローズというとどうしてもパウダリーな感じを思ってしまうのですが、もっともっと水水しく、さわやか、でも柑橘系とは違う甘さもある。んーこれはいいかもしれない。ただそこは異常な嗅覚をもつアネのこと。あくまで慎重に「ファーストノートはいい香りでも、ラストノートまで見極めないと・・・」と。(それまでつけて1時間ぐらいするとその香りが鼻について我慢できなくなることが多かったので)それでその日はいったんサンプルをいただいて家に帰りました。そしてその日の夜のこと。そのさわやかさがいつまでもいつまでも変わらないのです。もちろん次の日、私は即効銀座三越へ出向きました。サラクロのブログ そしてその日からこのステラとの長きお付き合いがはじまりました。              その後ボディラインを揃えたり、さらに進化したステラ・アブソリュートを買ったりして、  3年くらいずっとこの香りを愛用していたのですが、真夏になって、もう少しだけ軽めの香りがないかなーと思っていたところ、あとから”ステラ イントゥ”が発売されたことを知り、このイントゥに切り替えました。ベースとしてはステラと似ているのですが、ステラよりもっとさわやかで軽い感じ。サラクロのブログ このイントゥ、お友達やら、お買いもの先での店員さん、お仕事で会う方(もちろん女性)に「いい香りですねー。なんていう香水ですか」とよく聞かれます。  香水はその人の体臭とあいまって、さらに新たな香りに変化すると聞いたことがあります。これほど長く愛用しているということは、私との相性がぴったりということになりますね。  嗅覚が無駄に発達した私にとって、このステラは何よりモチベーションをあげ、そして同時に癒しもくれる魔法の香りなのかもしれません。


これがなければ1日がはじまらない。私らしい1日を送るための          必需品。  by アネ


 ”今日はきれいに決まったね。やればできるんじゃん”