奇跡の妊娠から出産まで | だるまちゃん 再生不良性貧血 完治の軌跡

だるまちゃん 再生不良性貧血 完治の軌跡

だるま

みたいに

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やっぱり 最後は自分の力で
真っ直ぐ立ち上がる為の

まったりマイペースブログです

私は確かに、有難く妊娠をしましたが、

本当に、

これは未だに、とてもとても不思議です。


 

体調も良い訳ではなかったし、

生理もまだまだ不安定で、

低温期、高温期などバラバラで、排卵日など

よく分からないような体温だったし、

 

婦人科の先生は、

排卵誘発剤を使った時期とはズレている(=自然妊娠)

と言っていて、

現実に、妊娠・出産が出来たので、

「ありがとうございます。嬉しいです

と済む話なのですが、

 

私には、

あの状況で、

自分の力で、

妊娠出来たとは到底考えられず、

 

神様に授けて頂いたとしか思えない

本当に奇跡の妊娠でした。

 

神様、ありがとうございます。

心より感謝しています!


 


 

血液内科受診は名古屋のC病院へ、

出産の為の婦人科受診は、地元奈良のA病院でお世話になることにしました。

「妊娠をしました!」と話したら、血液内科の先生は

凄く喜んでくれました。

 

妊娠した時点で、

既に免疫抑制剤は0だったからと思うのですが、

 

奈良から名古屋までの遠い道のりがあるので、

車の振動など流産のリスクもある為、

「ここまで通わなくていい」

と言っていただけました。

 

しかし、やはり何かあった時不安があったので、

「来れるところまで通わせて下さい」とお願いをしました。


 

妊娠の経過についてですが、

 

つわりは意外にも普通程度。

少し高血圧。

そして、一度切迫早産になりかけました。

1週間ほど安静にしてよくなりました。

 

心配していた貧血は少ししか起こりませんでした。

妊娠8カ月目まで、アルバイトも続けていました。

 

しかし、アルバイトに行かなくなった頃から、

急にガクッと体調は悪くなりました。


 

インフルエンザにも罹りました。

薬は飲めないので、ひたすらしんどさと戦いました。


 

そして9カ月位になると、

食事があまり食べられなくなりました。

 

子どもは大きくなっていて増えるはずの体重が

減っていくので

栄養点滴を受けていました。

 

でも、

不思議なことに、お腹の子どもはどんどん大きくなり、

標準体重よりも大きな子でした。

 

私はというと、

手足がマッチ棒みたいに痩せていて、

出産が近づいてきても食べられないので、

とうとう出産前に入院することになりました。

 

子どもには申し訳ないのですが、毎日点滴によって

何とか大きくしてもらっていた状況でした。


 

なので、

体力勝負である出産の時は本当に大変でした。

 

子宮口が開くまで時間がかかり、

普通の人でも体力が無くなるのに

痩せていてパワーがないので、

りきむ力が全く残っていませんでした。

 

どうやってこの状態から産めるのかと心配になりました。

 

しかし、促進させる薬の力を借り、

そして、看護婦さんにお腹を押してもらって

何とか出産することが出来ました。

3432g 49cmの大きな男の子でした。


 

出血量は、母子手帳に 中程度 と書かれてありました。

出血量がこの程度で済むなんて、

以前の私なら考えられないことです。

 

本当に、骨髄移植のお陰です。


 


 

出産後は、

無事に生まれてくれて嬉しかったのですが、

私には全く余裕がありませんでした。

 

体調が戻っていない状態で

時間になると授乳に行ったりお世話をしたりと、

ちゃんと睡眠がとれず、

どんどん体調を崩していきました。

 

更に、

どこかでうつったのか?麻疹になってしまいました。

 

赤ちゃんにうつってはいけないので、

母乳は禁止になりました。

 

赤ちゃんは調べてもらった結果、

健康であったので先に退院し、

私だけ入院が長引くことになりました。


 


 

結婚して2年後33歳の時、

精魂尽き果てた状態で挑んだ、

色んな意味で、いっぱい いっぱいの出産でした。

 

命懸けで親が子を産むとは、このことか。と思いました。

 

それまで分かりませんでしたが、

こんな想いをしてお母さんは産んでくれているんですね。

ついつい親子喧嘩をしてしまいますが、

母に感謝しなくてはいけないな。と改めて思います。

 

普段、本人に言うことがないので、

この場をお借りします・・・。
 

お母さん、

産んでくれて ありがとうね。 

そして、

病気をしてしまって、ごめんね。                         

                          (つづく)