骨髄移植① | だるまちゃん 再生不良性貧血 完治の軌跡

だるまちゃん 再生不良性貧血 完治の軌跡

だるま

みたいに

転んでも
つまずいても
ひっくり返っても
やっぱり 最後は自分の力で
真っ直ぐ立ち上がる為の

まったりマイペースブログです

C病院へ転院後、

自分の気持ちと身体に書く余裕が無かったのか、

骨髄移植を終えて一度退院してから、入退院を3回ほどしたのですが、

その3回目まで、一切日記は書かれてありませんでした。


 

なので、私の覚えている記憶の骨髄移植体験を

書いていこうと思います。

 


 

C病院へ転院した夜、

A部長先生、主治医となる女性のB先生、両親、私で

移植のカンファレンスが行われました。

移植カンファレンスは、患者の中では、とても恐れられていて、

私たちが行く直前に、同室の人が

「すごく厳しいことを言われるけれど、気にしないようにね」と助言してくれました。

辛い現実を聞くことになるので、泣く人が多いとのことでした。

前知識を入れてもらっていたので、"自分だけではない!!"

と言い聞かせ、

気持ちを何とか落ち着かせて聞くことが出来ました。


 

本来であるならば、無菌室は3週間使用するのですが、

丁度2週間空いていたタイミングに私を入れ、

転院を受け入れて下さったようでした。

B病院の、クールで冷静沈着なイメージの担当の先生が、

「是非引き受けて下さい!」とやってきたと、

部長先生が教えてくれました。

多分12日前の、先生が来なかったマルク(骨髄検査)の日です。

 

元担当の先生の熱意のお陰で、その空いた期間に入れてもらうことが出来たのです。

先生、本当にありがとうございました!


 


 

移植の前処置として、

普通の癌の人が使う数倍の強さのある抗がん剤を使用する為、

髪が抜けて、長い髪がバサッと抜けるのは

とても心理的にきついことから、

事前に短くする人がいると聞き、バリカンは頭皮に傷がいくと大変なので、

カットの出来る母がハサミで、おさるさんみたいな長さに切ってくれました。

 

母は、「また生えてくる、生えてくる」と言いながら、

そして私は泣きながら、

無事、断髪式を終えました。

 


 

移植前処置のもう一つ、放射線を受けることになり、

その行われる場所が、私にはとても恐怖すぎました。


 

まず廊下から、入室注意!みたいな看板がある、

普通入ってはダメなエリアに入ることになるし、

その行われる部屋自体も、

かっこよく言えば最新設備で、宇宙的な感じ。

見たこともない非日常なスペースが怖すぎました。


 

唯一の救いは、柔らかな音色、リラックス出来る

BGMが流れていたこと。

めちゃくちゃこれは必要アイテムだと思いました!

 

 

 

「ピンポイントで照射をするので、絶対に動かないで下さい」

と言われたので(多分、マイク越しで)

「くしゃみしそうになったらどうしたらいいですか?」と質問したら、

「少しでも動くと、正常な部分に照射されることになるので、

 絶対動かない下さい!」と言われて、

余計に恐怖を感じました。


 

大きな宇宙スペースに一人ぼっち、

”私は、こんなことをしないと生きられないのか・・・”

と、本当に泣きたくなりました。


 

(骨髄移植②へ つづく)