閲覧注意!
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小心者でごめんなさい!
ご理解よろしくお願いします!
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ーサク、サク…
冬休み
誰もいない大きな進学校の校内
ひとり落ち葉を踏みしめ歩く僕は、ここでは珍しい”でき”の悪い生徒
別に不良とかそんなんではない
ただ、頭がついていかない
今日も冬休みだと言うのにたった一人のために補講をしてくれる優しい先生に勉強を教わってきた
綺麗な顔をした一見冷たく見える先生は申し訳なさそうにする僕に
『俺って見かけに寄らず優しいからさぁ、オバカチャンをほっとけない訳』
と笑って頭を撫でて慰めてくれる
人見知りはするけど一度気を許してしまうととことんな僕にとって、先生はこの学校において幼なじみのヒョンジュンの次に頼りの存在
「はぁ…っ」
手袋を忘れてしまい冷たく悴む指に息を吹きかけ、ブレザーの下に着込んだカーディガンの袖口を引っ張って手を少しでも隠す
お母さんにまた袖が伸びてしまったと怒られるかもしれないけど、背に腹は代えられない
(はぁ…あの人はこんなことでお母さんに怒られたりしないんだろうな…)
肩を竦めながらふと考えてしまうのは、僕がこんな似つかわしくない学校に入ろうと思ってしまった原因の人
チョン・ユンホ先輩
中学2年の秋、引っ込み思案の僕は唯一の友達だったヒョンジュンに引っ張られるようにして、ここの学園祭に来た
そのときに出会ったのがユンホ先輩
出会ったと言っても覚えているのはきっと僕だけ
人混みの中、ヒョンジュンとはぐれてしまった僕は動揺してしまって、ヒョンジュンと連絡を取ることも考えられず
あまりに広い校内をうろうろすればするほど、まるで迷路にいるかのように自分の居所がわからなくなってきた僕
『あれ?中学生?迷子になったのか?』
ほとんど涙目だっただろう僕に声をかけてくれたのがユンホ先輩だった
成長期前だった僕から見ればとても背が高くて、顔は小さくてめちゃくちゃイケメン
でも何よりも、人を安心させるような優しい笑顔に僕は一気に惹きつけられた
『ここ広いだろ?探検すると楽しいんだ』
僕がよほど頼りなげだったのか、待ち合わせできそうな広場まで手を引いてくれた先輩は、いろいろと話しかけてきてくれた
その度に向けられる笑顔、優しい声、目の前の大きな背中と手の温かさに僕はうっとりしてしまって
周りの景色も見えないし、結局何を話したのかもよく覚えていなかった
ただ、この学校に入りたい?と聞かれ勢いで頷いてしまった僕に先輩が
『頑張れよ!待ってるからな‼︎』
と笑みを深めて頭をぽんぽんと撫でてくれたことだけは強く覚えていた
そして僕は必死に勉強をして受験に合格
晴れて先輩と同じ学校の生徒になれたけど、3年生になったやっぱりかっこいいユンホ先輩は人気者で、僕は入学から1度も話すことも目を合わすこともできずに、もう1月になってしまった
あと3ヶ月で大学生になってしまう先輩
優秀なユンホ先輩は11月には推薦で大学に合格したと噂で聞いた
僕とは全く勉強のレベルも何もかもが違いすぎる先輩を、追いかけるように入ったここで余計に遠く感じてしまう辺り、やっぱり僕は頭が悪いらしい
「ぁ……」
どうしよう…
ぼぉーっと歩いていたらまた校内で道に迷ってしまった
2年前の文化祭の日だけでなく、僕はここに入学してからもよく迷子になっている
あの日ユンホ先輩のおかげで合流できたヒョンジュンは、安心感から思わず抱きついて泣いてしまった僕に道に迷ったら必ず電話してきてと言ってくれた
だからいつもヒョンジュンが探しに来てくれるのだけど、今日はヒョンジュンは学校にいない
「どうしよ…ヒョンジュン…ここどこ…?」
「くすっ…、また迷子?2年前もここだったよな?」
「ぇ………………
えぇ…っ?」
スマホを取り出したもののヒョンジュンに電話もできず、校内となれば地図アプリも役に立たない
途方に暮れた僕の耳に入ってきたのは喧騒の中でさえ聞き取れるあの声
こんな静寂の中だから間違いないんだろうけど、信じられない…
「ユン、ホせんぱい…?」
振り向いた先にいたのは確かに、憧れのあの人だった
続きます~
本当は年末アップしたかったのですが…どうしても年末年始忙しい仕事してまして…・°・(ノД`)・°・
もう冬休み終わっちゃいましたが冬休みネタですみません
また続きは書けたらアップします~♥︎