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『シベリア超特急』

1996年の日本映画

監督 水野晴郎
脚本 水野晴郎
出演 水野晴郎/かたせ梨乃/菊池孝典/ 西田和晃/占野しげる
/アガタ・モレシャン

 

マイク・ミズノ(水野晴郎)が監督する劇映画および演劇の作品シリーズ。

略称の『シベ超』(シベちょう)は、みうらじゅんによるもの。

 

作品概要

映画評論家 故・水野晴郎自身が出演の他、 監督・原作・脚本・製作・主題歌の作詞をこなしている。

2008年現在、映画は5本、舞台は2本製作されている。

物語は第二次世界大戦前後に満州国に向かうシベリア超特急(シベリア鉄道)列車内における殺人事件の解明である。水野晴郎演じる“マレーの虎”日本陸軍大将・山下奉文が密室となっている走行中の列車内を不動のまま事件を解決に導く安楽椅子探偵の形をとっている。

物語そのものはフィクションであるが、1941年にヨーロッパ視察を終えた帰りにシベリア鉄道で帰国した山下の実際の行動をストーリーの基本設定としている。

監督の水野によると、「アルフレッド・ヒッチコック作品をモチーフにした密室劇を描いたサスペンス映画である」とのこと。またタイトルはヒッチコックの『バルカン超特急』のもじりである。作品では、水野による「階段落ち」「長回し」など名作映画へのオマージュと反戦のメッセージが色濃く反映されている。

シリーズ各作品のラストにおいて、それぞれに「ドンデン返し」が用意されているため、冒頭で「ネタバレ厳禁」という主旨のテロップが表示されるのが恒例となっている。

『ラスト・サムライ』の演技で、渡辺謙がアカデミー賞ノミネートされた時、水野晴郎は「私も頑張るぞ」と意味深なコメントを残している。

生前の水野は、日本全国で「シベ超」の興行を行う「シベ超祭り」を精力的に開催していた。「ファイナル」と銘打った新作の製作も進められていたが、水野が2008年6月に逝去したことで一時的に制作が途絶えていた。

その後水野の一番弟子でありシリーズへのレギュラー出演者でもある西田和昭が脚本・監督を行う事で2014年初頭にクランクインすることが明らかになっており、片岡愛之助、荒木レナなどの起用が予定される。

総じてB級映画と評される。製作費が低予算であることと、下記の点がその理由とされる。

走行中の列車を舞台にした映画では画面を上下動させることで走っている感覚を演出するのが常套手段だが、この映画ではそれが行われておらず、列車がベニヤ板であることがはっきり見える。


登場人物を紹介するために
車掌が切符を切る形(車内改札)で一人一人登場人物を画面に見せる。

車掌が殺されているにもかかわらず、何事もなかったように列車が走り続ける。俳優としての経験もないに等しく、訓練も受けていない稚拙な水野晴郎の演技。


ラストにカメラ目線で
発言される不自然な台詞。(第3作)出番待ちしている

水野晴郎が不意にカメラに映ってしまっている(業界用語で言う「見切れている」)。

水野によれば、これも自らの映画に姿を見せるのが恒例となっていたヒッチコックへのオマージュ。

B級映画愛好者を中心にカルト映画ともいえる高い人気を誇っており、公開年次はB級映画愛好者でもあるみうらじゅんなどの高い評価を受けた(1996年、第3回みうらじゅん賞映画賞受賞)

ため、第2作以降は集客力を高めるに至ったという。

映画そのものの評価とは別に、寺島しのぶ、大塚千弘、尾上松也、片岡愛之助ら、当シリーズ出演後にブレイクを果たした俳優も見られる。

 

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