前に書いただろうか
僕の勤め先の店のすぐそばに大きな一軒家があって
1年以上前にそこは空き家になっていた
そこまで古い民家でもないし
立派な日本家屋なのだが
いろんな事情で住む人が居なくなったようだった
たまに家の持ち主が窓を開けて空気の入れ替えに来ていた
2011年の5月頃だろうか
その空き家に借り手が見つかった
福島から避難してこられた家族だった
そしてその方はある彫刻家の方だった
引っ越してこられると同時ぐらいにその情報を知ってはいたが
あまり姿を見かける事もなかったし
一時的にそこに住まれているという話もあったので
おそらく周辺の住民の方も同じだったと思うが
どういう距離感で接していいのか分からなかった
未だにコンタクトをとった事はないし
それもそうだと思うが
あまりこの地に馴染もうという感じも見受けられなかった
僕は勝手にネットなどで調べて
その方がどういう作品でとか
どういう経歴の持ち主でとか知っていたのだが
今日facebookを通じてその方の綴った文章を見た
いち個人として
いち彫刻家として
いち被災者として
語られるその言葉はとてつもなくリアルで
強いメッセージをはらんでいた
大震災を機に立ち上がった人は多かった
テレビを通じて知る事ばかりだが
スポーツ選手や歌手や芸能人や有名人たちは
たとえそれが売名行為じみていても
支援や復興に尽力する姿には感動した
僕が知らんだけかも知れないが
芸術家と呼ばれる人々はどんな事をしたのだろう
その表現力を持ってして
復興支援に結びつける行動をいくらでも起こせるはずだ
何かを感じずにはいられなかったはず
そしてそれをカタチにする力
表現力と行動力のスペシャリストによるアクションを
是非見せてほしいなと切に願う