祖母が家に帰って来た
転んで腰を打ち
そのまま自分で動く気力を無くして入院したのは今年2月のことだった
病院で祖母は言葉を発しなくなり食事も受け付けないようになった
それから1ヶ月ほどして病院に隣接する施設に移りリハビリを行ない
家にまた帰って来れた
祖母は僕の姿を見るなり手をとり笑ったが
痩せてしまった祖母は変わり果てていた
それでもやはり家に帰りたかったのだろう
病院では出来なかった事が
家では問題なく出来るようになっていたりした
ただ以前よりも介護は重労働になり
特に父への負担は相当なものになる
僕にも出来る事はなるべくしてあげないと
父が壊れてしまっては元も子もない
病院なり施設に預けていた方が
家族への負担ははるかに軽い
僕は残酷な心なのか
その方がきっといいのにと思ってしまう
けれど父は見舞いの帰りにいつも申し訳ないという気になっていたようだし
いくら生きてももう長くない祖母の残りの時間を
そばにいようとする父の思いは胸を突く
最期は家で居たいだろう
いくら苦労しようがこれは素晴らしい家族のかたちではないかと思う