タイトル通り、クレヨンしんちゃんの映画を最新作、「映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」を除いて全部見たので、ランキング形式でレビューしていきたいと思います。
クレヨンしんちゃんはやはり、名作も多いが、当たりはずれも多い(と思います)。だけれど、毎回が実験的で似たり寄ったりにならないところが何よりもの魅力だと思います!
評価基準なんてものは特にないんですが、私の傾向として、以下のものが挙げられます。
①カスカベ防衛隊の活躍が好き!
②メッセージ性の強い、「子供向けの皮をかぶった大人向け」が大好き!
③クレヨンしんちゃんなんだから、「おバカ」であって欲しい!
④しんちゃんがいい子なのは知っている。だけど、しんちゃんはそれ以上にクソガキであるべきだ!
⑤主人公に感情移入というより、脚本と演出を軸に、作品を見てしまう。
これら5つのようなものの見方をしているという点を踏まえて、ランキングレビューをご覧いただけるとありがたいです。以下、注意事項。
①あくまで個人の意見&ランキングです。正解などはないですし、この記事に対する誹謗中傷も受け付けません。
②盛大にネタバレします。ネタバレしない感想なんて、ワサビのない寿司みたいなものだと思ってます|(`・ω・´)。
以上の2点を踏まえたうえで、スクロールしてください。↓↓↓
はい、ではそろそろいいですかね?? 全24作品の感想をランキング形式で書いていきます!!
第24位 クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者(2008年、16作品目)
見どころ:家族会議、マタ・タミの歌のシーン、アクション仮面が教える微分積分(笑)
やっぱり下位に来るものなので、そこまで琴線に触れるようなものはなかったです。
「ヘンダーランド」以前の本郷みつる監督の復活作品でしたが、なんとも惜しい作品です。惜しい点は、多々あります。というかそれ以外はいいところもあります。悪役のひとりに、長ーいシルクハットをかぶったマックという男がいる。この男と対峙する場面で、クレヨンしんちゃんお馴染みのミュージカルが始まるのだが、これがかなりいい味を出している。全作品のミュージカルシーンを並べても右に出る者はないんじゃないかというぐらい。
https://www.youtube.com/watch?v=gbvp83rKHV8
これで、「マックこと、マック・ラ・クラノスケ=がめついお金持ち、お金が大好き」という方程式ができるが、このキャラクター性が活かされないまま、彼は退場してしまう。これはなんとも惜しい……。それに彼との戦闘シーンはドッグファイトなのだが、上下左右の自由度が高いというドッグファイトの良さを活かしきれず、さらにその自由度の高さから戦闘シーンを描くことの難しさのドツボに嵌ってしまい、単調な展開になってしまう。その上、画面はのっぺりとしたこの年代を考えても安っぽいCGで、迫力に欠けている。
その次に出てくる悪役は、美しい悪女ポジションであるプリリン・アンコック。
彼女もいろいろと惜しい。悪役たちが住む世界は、ずっと夜のままの暗黒世界ドン・クラーイであり、実体として現実世界に干渉するのには扉を開けなくてはいけないのだが、この扉がなんともとってつけたような描かれ方をしている。その後、しんのすけをだまして、マタ・タミを封印させるという大挙を成し遂げる。これは話の構造上、これまでのクレヨンしんちゃんになかった新鮮さがあった。しかし、マタ・タミを疑うしんのすけの心情を表面的に描けず、「なぜ騙されたのか」あまりしっくりこない。これが惜しい。
さらに惜しいのは、作品全体を通して、しんのすけの体験に対してカスカベ防衛隊の面々が冷たすぎる上に、あんまり活躍してくれないということである。カスカベ防衛隊の面々は、しんのすけが夜の間に体験した、ドン・クラーイ世界との交わりを、「くだらない夢」だと否定し、しんのすけのケツだけ星人も「くだらないこと」とあしらう。それもなんとも愛のない口調で……。これが非常に見ていて残念な気持ちになった。カスカベ防衛隊の絆というものがどうも邪険に扱われている気がしてならない。
親玉のアセ・ダク・ダークとの戦いでは、野原一家が合体するなどのシーンもあるが、これがどうも「ひろしにいいセリフを言わせればいい」といった具合の投げやりな描かれ方でテンポに欠ける。一切悪がいなくなった世界、小さなミスが一切認められない世界の不気味さ、アクション仮面が悪者がいなくなったからという理由で微分積分を教えだすなど、シュールな場面もあるが、いまいち活かしきれていない。メッセージ性は出そうとしているが、表面的に出てこないのでどうも反応に困る。ここら辺は完全に演出不足だろう。
カスカベ防衛隊が空気を悪くする存在として扱われ、全体的に目立つ主張の弱すぎるのっぺりした演出。幻想的な夜の世界を魅力的に描けていたのに……といろいろ残念になってしまう。
第23位 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃(2005年 13作目)
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見どころ:みさえの変身パターンの多さ、おろそかになっていく現実生活
メッセージ性とコンセプト、設定は非常に面白い。
3分間という制限と、それが生まれた経緯が、時空の歪みなど、非常にマニアックなSFめいているのはかなり面白かった。そして、ヒーローとして活躍出来て、好きな姿に変身できる別世界に陶酔して現実を忘れていくみさえとひろしは、非常にシニカルに描かれている。いつもの映画の見せ場のある、みさえとひろしを期待すると、イライラするかもしれないが、私にはこの試みは成功したと感じた。
けれど……。
結果的には、3分間という時間制限と、その短い時間制限のおかげで、怪獣を多く作らなければいけなかったこと。この2つの要因のせいで、「キャパシティを超えてしまいました」という残念さを産み出してしまっている。怪獣との戦闘も、回を重ねるごとにワンパターン化し、野原一家の変身シーンだけが見せ場になってしまっている。
第22位 クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国(2009年 17作目)
見どころ:動物化したカスカベ防衛隊
結構楽しめた映画だった。動物化したカスカベ防衛隊の活躍や、ペンギン化した風間くんが、陸上ではよちよち歩きという弱点で足手まとい扱いされるが、後半、地下が水没するシーンで大活躍するというのは、ベタながらもワクワクした。
だけれど、残念感が拭えないのは、ヒョウ化したみさえとしんのすけのシーン。
動物化していくと同時に、記憶を忘れてしまうという設定は面白い。ひろしもみさえも消えてしまった野原家でのシーンは胸に来るものがあった。実の息子に雄たけびを上げて震え上がらせてしまったことを悔やみながらも、その次の登場シーンでは、息子のことを忘れて襲い掛かるヒョウ化したみさえ。そして、こけこけ言うだけのニワトリ化したひろし(笑)。ここまでの運びは良かったものの、記憶を取り戻した後に放つ言葉は、しんのすけをただひたすらいい子と言うだけというのが、なんとも拍子抜けした。
みさえはもちろん、しんのすけをいい子だと思っている。
劇中の「最高の息子」というのも嘘ではないし、本心だろう。
だけれど、それを一切しんのすけの「クソガキ」の部分に触れないで言うのには違和感がある。やはり最初にしんのすけのお下品さをなじりつつも愛のある言葉を言ってほしかった。
続いて残念だったのは、ビクトリアこと四膳良子。
金遣いは荒いが、強いお姉さんというキャラだが、しんのすけの大切にしていたアクション仮面シャンプーを使い切ったうえに、風呂場を散らかしてしまうのはいただけない。浪費癖は、キャラとして笑い飛ばせても、そこに不摂生まで加わるとどうも胸糞悪くなってしまう。
おまけに、その胸糞悪さに腹を立てたのが、親玉の四膳守の何よりもの動機。
このシーン、もっと突き抜けて馬鹿らしく演出すれば面白かったのにと思ってしまう。
それが成功していたのが、温泉ワクワクのDr.アカマミレだろう。
第21位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012年 20作目)
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見どころ:大臣たちVSしんのすけの怒涛のギャグ
かなり面白かった。ある1点を除いて。
その1点というのが、悪役のサンデー・ゴロネスキーという、地球の兄弟星ヒマワリ星で大王を務める男。いかつい上に禿げ頭で悪人面、いかにも悪そうな高笑いを上げて、野原一家から執拗にひまわりを引き離す。そのやり口が非常に残酷で人でなしなのに、最終的に悪役じゃない。
そう、この彼が悪役でないというのが、どうにもとってつけたような設定で違和感が最後まで残ってしまうのだ。この違和感は、ゆとり教育で順位が撤廃されたかけっこで善悪、優劣を無くそうとしたあの感覚に近いかもしれない。
その1点を除けば、非常に気合が入っていた作品だったと思う。
巨大プリンをひまわりの顔面に盛大にぶちまけるしんのすけ。
お運び大臣モックンをスタイリッシュカンチョーで撃退するしんのすけ。
おしゃべり大臣キンキン・ケロンパーに、「想定外でした」、「再発防止に努めます」で政治家のごとくトンズラするしんのすけ。
おねむり大臣ボインダ・ド・ヨーデスに煩悩剥き出しで、赤ちゃんプレイを申し出るしんのすけ。
ボインダが巨乳美人であることをひがんでいるのか、既婚子持ちであることを鼻にかけてボインダに威張るみさえ。そしてそれを呆れた顔で流し見るひろし&しんのすけ。
などなど、冴えわたるギャグも散見され、お腹がよじれそうになった(笑)。
あ、あともうひとつ残念な点があった。もはや「忘れられていただろ」と突っ込みたくなるシロの扱いだ。( ˘•ω•˘ )……。
第20位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年 15作目)
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見どころ:夜桜に彩られたシロとしんのすけのシーン
https://www.youtube.com/watch?v=keM5CR8kB_s&t=1
見どころで挙げたシーンで、泣かずにいられた人はいるのだろうか。
犬を飼っている&飼ったことのある人でも、ボロボロ泣いてしまうであろう演出でありながら、しつこくなく、しっかりと感動できる。
しかし、この作品も、ひとつだけいただけない箇所がある……。
シロは家族だが、そのお尻には、地球を軽く吹っ飛ばすいつ爆発するかもわからない爆弾が取り付けられている。外し方もわからない。時雨院時常は、世界のためにシロを野原一家から引き離すのだが、この男がどうも曲者で、計画通りにシロを打ち上げて宇宙空間上で爆発させるためには手段を選ばない。捕らえたシロに対しても、一切の愛情も示さず、開けていないドッグフード缶とともにロケットで打ち上げようとする無慈悲さ。世界を爆弾から救う人物であるのに、冷酷無比という歪な存在が、それに対立する野原一家をも、「世界を滅亡させかねない危険因子を手元に置きたがる危険人物」にしてしまっている。
せめて、野原一家が口交渉や説得に一貫していたなら、説得力はあったと思う。
もうひとつの悪役である、「ひなげし歌劇団」の面々が、いい線を行っていたのに対し、こちらで失敗してしまっているのが、なんとも惜しい作品である。
第19位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦!(2011年 19作目)
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見どころ:嘘に全く違和感を感じずに生きてきたというレモンの設定
スパイとして英才教育されてきたため、嘘、人を騙すことに一切抵抗を無くしてしまった少女レモンが、お下品ながらも素直なしんのすけと心を交わしていくことで、罪悪感が芽生え、正義に芽生えるという脚本は非常にベタながらも素晴らしい。
だがそのすべてを、終盤におならで塗りつぶしてしまう(笑)。
正直この映画を楽しめるかどうかは、終盤のおならを笑えるかどうかにかかっていると言っても過言ではない(苦笑)。実際のレビューもそこできっぱりと別れている。
私は、やっぱりレモンちゃんみたいな可愛い女の子には、おならをして欲しくなかったです。
それも痛々しいほどお腹を膨れ上がらせて……。
やっぱりおならをして笑えるのは、しんのすけの特権であって欲しいという主張を込めてこの順位です。あとは、おそらく叶姉妹をモチーフにしたであろう、レモンの住むスパイ国家スカシぺスタンの女王陛下ふたりも、どこかぱっとしないキャラだったなあ……。
ラストシーンで、スパイをやめて普通の女の子に戻ったレモン。
願わくば、彼女には普通に幸せに過ごしてほしい。そしてまたどこかで、しんのすけと会ってほしい。
第18位 クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年 14作目)
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見どころ:おそらく子供向けファミリーアニメとしては最高峰のホラー演出
前半までは、非常に上質。後半も、もっと工夫すれば、かなりの傑作になったんじゃないかと思う。要するに、これまた惜しい作品である。
前半のコンニャクローンによって日常が侵食されていくシーンは恐ろしい。大人でも身の毛がよだつ。風間君のお母さんのシーンは、あまりにも有名だが、私としては野原家のシーンが一番震え上がった。風間君のお母さんのシーンは、どちらかというと絵で見せる怖さだった。だが中盤にやってくる野原家に、コンニャクローンのひろしが帰ってきて、しんのすけとお風呂に入る→家にほんもののひろしが、死に物狂いで帰ってきて、みさえも風呂に入ったひろしが偽物であると気づき、しんのすけを助けようとする。→しかし、そのしんのすけでさえ偽物だったという、視聴者のミスリードをも利用した怒涛の展開には舌を巻いた。
それに続く、ミッチーとヨシリンのコンニャクローンによる襲撃シーンはもはや、トラウマものである。おそらく劇場では、子供の泣き叫ぶ声が飛び交っていただろう(笑)。大人でも飛び上がるほど怖いのだから。いや、ほんと冗談抜きで。
前半でパニックホラーとして完成形を見せていながら、後半でアミーゴ鈴木VSジャクリーンで失速してしまう。悪役アミーゴ鈴木の動機が、サンバ健康法を世界に布教すべく、コンニャクローンで洗脳していたという、なんとも馬鹿らしい。そして、アミーゴ鈴木を打倒すべくジャクリーンはサンバ対決を申し込むが、「洗脳サンバ」に対し、しんのすけに触発された「心から楽しむサンバ」が勝つ点はベタでいいのだが、それを作画が説得できていない。アミーゴ鈴木も、ジャクリーンもワンパターンのステップであり、いまいち演出不足。
動機のバカらしさも、もっと突き抜けた演出で笑いに持って行くことが必要だったと思う。ここで脚本を指摘するレビューもあるが、とんでもなく下らない理由で世界を恐怖に陥れたDr.アカマミレの動機で爆笑してしまった私は、どうしても演出不足の方を指摘してしまいたくなる。(もちろん、Dr.アカマミレの動機のくだらなさを指摘する人もいるし、間違いなく温泉ワクワクが最低興行収入であることの要因のひとつとも言える)
第17位 クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(2010年 18作目)
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見どころ:未来のカスカベ防衛隊&野原一家
未来のカスカベ防衛隊&野原一家と、しんのすけの花嫁まで出てくるのだから、設定だけでも価値のあるというなんともズルい映画である(笑)。その上、理想像になりすぎず、むしろ描いていた未来からは外れてしまっているけれど、それぞれに生きていく強さがあった点も良かった。とくに、終盤で未来のまさお&ネネが助けに来るところはぐっと来たし、金有家に服従していた未来の風間くんが、現代の風間くんから改心のきっかけをもらうのも良かった。何よりも未来の花嫁であるタミコが、しんのすけの相手として相応しい女性であったことを伝えられた点、そして、金有増蔵のゲスさなど(これは悪役フェチには堪らない(笑))。ストーリーラインや映画オリジナルキャラ、世界観もすべて良かったのだが、いかんせんテンポが悪い。全体的にスローで間延びしているように感じられた。そこだけがなんとも惜しい。
それにしても、タミコに対して、しんのすけがデレデレしないのが違和感がある……。
いや、しんのすけにとってはデレデレしないくらいの女性がちょうどいいのかも知れない。だが、あんなに可愛らしくて、いじらしい&ボンキュボンのナイスバディのタミコに、しんのすけが反応しないなんて……。
第16位 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード(2003年 11作目)

見どころ:抱腹絶倒のギャグオンパレード、天城ちゃん可愛いよ天城ちゃん
え? この作品順位低すぎない? なんて思っている方も多いと思います。
ガールズ&パンツァーなどで人気の定着した水島努監督(実は原恵一の弟子)の作品で、「劇場版クレヨンしんちゃん(劇しん)」ファンの中では、あの大人帝国や、アッパレ!戦国などを差し置いて上位に挙げる人も多いこの作品ですが、私の中ではこの位置です。でも大好きです。ここから先は、すべて好きな作品です。
まず、この作品が大人帝国、アッパレ!戦国の後というなんともプレッシャーにまみれた制作時期であり、両肩に「クレヨンしんちゃんは、大人でも感動できる深い作品」という重圧がのしかかっていたであろうことを踏まえて見てほしい。あきれ返るほどくだらない内容だから(誉め言葉)。
ストーリーは、今晩は焼肉よー!→家に車が突っ込んできて、なぜか指名手配犯に!→なんて日だ!だけど、これを生き抜いて、絶対焼肉食ってやる! 以上で終了です(笑)。
怒涛の逃亡劇で、美人だけどベージュおばさんパンツで貧乳の天城ちゃんに追い詰められたり、みさえのケツにカンチョーしたり、ひろしがみさえに棒術の棒のごとく扱われたり、裏切りおにぎりだったり、犬死におにぎりだったり、ヒマワリだと思ったらタマちゃんで、お前は北の海に帰れえええええええとひろしがさけんだり、ひろしが無理のありすぎる女装で、ホモを釣ったり、ぶりぶりざえもんが大量発生したりと、とにもかくにも名場面が目白押しです。
とどまる勢いを知らないギャグの連続です!
終盤も中毒性の高い、古代ローマ帝国風呂衰亡史がバンド演奏で始まったり。
https://www.youtube.com/watch?v=soZEbG1WFsM
追い詰められたボスが、ロープウェーのゴンドラで逃亡。それをロープを伝って猛追する野原一家→ヒップドロップでゴンドラの天井を破壊するみさえは爆笑ものです!
ただ、どうにもボスの動機がパッとしなかったことが難点ですかね……。
第15位 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年 1作目)
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見どころ:まつざか先生のハイレグ姿
記念すべき劇場第1作目であり、同時に「サボテン大襲撃」に塗り替えられるまでは、22年間にわたり、歴代最高興行収入だった作品。まだ、凶暴化していないネネちゃんに、じゃがいも頭感の誇張されすぎていないフォルムのしんのすけを見ることができる貴重な映像作品である。
特筆すべきは、途中の駄菓子屋、海辺に佇むアクション仮面アトラクション・ハウスなど幻想的でどこか不気味な演出だろう。これ以降もクレヨンしんちゃんの映画には、幻想的で不気味な空間、演出というのが何かしらの要素で登場するし、劇しんを語るうえで外せないと思われる独自性である。そして中に入ってアトラクションを体感するうちにパラレルワールドに来てしまうシーンはなんともワクワクさせられる。
個人的に好きなシーンは、スーパー三輪車が壊れてシロが喋れなくなるシーンだ。
他にもシロが喋る作品はあるが、雲黒斎の野望ではリング・スノー・ストームの意思だったしで、おそらくシロが本心で会話していたのは、この作品だけだろう。
実は野原一家の家族愛で最初に強調されたのは、シロとしんのすけの絆なのかもしれない。
見どころで紹介したまつざか先生のハイレグ姿だが、それを披露する際に、ひろし、しんのすけをはじめとした男性陣がおおと声を上げて興奮している。おそらく彼女が美人として扱われているシーンは、少なくとも劇しんではこれ以降ないのではないのだろうか。いや、美人ではあるのだが、基本的にそう扱われていないキャラクターなので。
第14位 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995年 3作目)
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見どころ:吹雪丸
ごってごてのSF作品でありながら、中盤は戦国時代劇であり、最後にはどんでん返しまで持ってくるという凄まじくごった煮の作品。劇しん自体もともとギャグだったりシリアスだったり、ホラーだったりするわけだが、この作品の詰め込み方は群を抜いている(詰め込み感で言えば、次点はサボテン大襲撃かも)。だが、詰め込みすぎたが故に、最も見どころである吹雪丸の生涯に対して、しんのすけが浮いてしまっているところもある(これは監督自身も自覚していたらしい(笑))。
しかし、吹雪丸の女を捨て武士として生きる女伊達の生き様と、血こそ流れないものの書き込みの凄まじい殺陣、悪役ヒエール・ジョコマンのキャラクター性、終盤のどんでん返し、コマンドで動く巨大ロボットでの、最後の対決など、盛りだくさんの内容に見た後の満足度は凄まじいものである。
バトルシーンでの作画は、子供向けアニメ故に血を使えないため、唾や汗を使っている。この技法は、クレヨンしんちゃんの初期の作品にはよく見受けられる(とくに、ブリブリ王国、ブタのヒヅメでは顕著)。この技法は、なかなかに迫力もあるし、ダメージの痛みがしっかりと演出されていて好きだ。
それにしてもこのSFと時代劇が混ざっている感覚は、がんばれゴエモンを思い起こさせる。とくに最後のお城丸ごとが巨大ロボットになって襲い掛かるなんていう展開は、がんばれゴエモンそのままだろう。公開した1995年は、がんばれゴエモンのタイトルから見るに、ほぼ全盛期。おそらく影響されたとして間違いはないと思われる。
さて、文字数的に限界が来たようなので。
残りはまた次の機会に。