「つくもがみっ!!」ギザギザハートの子守唄 2 | 小説製作所 FELLOW'S PROJECT REBEL

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「そいつが・・・、その女が千威魔 摩已(ちいま まい)・・・。

 あたしが大嫌いなやつ・・・。」

弥生は、襟糸をしばりあげ、旧校舎のある教室に寝転がしていた。

教室の中では、

規 渋(のり しぶし)

百眼 夜鬼(ひゃくめ やき)通称、カルメ焼き。

そして、羽衣 弥生(はごろも やよい)の

粛正会の面々が、襟糸ににらみをきかせていた。


襟糸「自分には素直になった方がいいぞ・・・。

   おまえは本当にそいつのことが嫌いなのか・・・。

   話聞いてると、そうは聞こえないぞ。」

弥生「あんまり、ざれ言は、吐かないでくれる?

   せっかく、粛正会の一員としての情けで

   『さるぐつわ』は、しないでいてあげてるのに・・・。」

襟糸は黙った。

弥生「フッ・・・。いいコね。じゃあ、しばらく出かけるわ。

   ノリさん、カルメちゃん、あとはたのんだよ。」

ノリ「うぃ~っす・・・。」

夜鬼「というか、オレはずっと『カルメ焼き』なの?

   それで、いじられつづけるの?」

弥生「じゃあね。転校生のあいさつ。行ってくる・・・。」

そう、今日は始業式・・・。

学校がまた始まる日・・・。

そして、最大のケンカが始まる日・・・。


ノリ「あ~あ・・・。まったく疲れましたよ。

   いつもと違うキャラを演じるのは骨が折れます。」

夜鬼「え?キャラ戻していいの? いちおう、目の前に人いるけど。」

ノリ「いや、どうせ人質だし、かまわないでしょう。(しり・・・。)」

夜鬼「あ、今なんか音鳴ったよ。

   おまえのアイデンティティの音鳴っちゃったよ。」


ノリ「すみません。わたくし、常に重い鉄の鎖と、おびただしい数の針を、

   身体に忍ばせているゆえ・・・、

   地面と金属がこすれあい・・・。しりしりと音を立てるのです・・・・。」


夜鬼「おいいいいっ!ついに、そのセリフ言っちゃったよ!

   もろバレだよ!もはや、アナグラムの偽名の意味がねえよ!」

ノリ「今のセリフで(しり・・・。)、わかるほど

   (しりしり・・・。)読み込んでいるものも(しり・・・。)いませんよ。」

夜鬼「そのアイデンティティ自重してくんない?

   なにしゃべってるか分かんなくなるからっ!

   ってか、効果音がキャラ特性ってなんだよ!」


ノリ「わかりましたよ。じゃあ、暗器にすべて、(しり・・・。)

   サイレンサーをかぶしますので・・・。(しりしり・・・。)」


しばらくして、


ノリ「これ(ジャラジャラ・・・。)で、(ドンガラガラガラ・・・。)

  
よろしい(ジャンガラジャンガラ・・・。)のでしょう?

   (ゴンガンゴン・・・。)



夜鬼「うるせええええええええっ!」



夜鬼「あきらかに、声よりでけえ音鳴ってんだろうが!

   そりゃ鳴るわ!サイレンサー同士がぶつかって、ジャラジャラとか

   色んな音鳴ってんだろうが!だいたい、なんで、刃物に

   銃声やわらげるサイレンサーつけるんだよ!意味ねえよ!

   やわらがねえよ!音も、オレの機嫌もぉおっ」


ノリ「うるさいですねえっ!(ジャラジャラ・・・。)

ノリは、サイレンサーを取り外した。

夜鬼「いいかげんにしろよ。今までの芝居がパーになるだろ。」


ノリ「いいだろ、別に。それでもこいつには関係ねえよ。」


夜鬼「そこで、キャラ戻すのかよ・・・。」


ノリ「うるさいな。おまえは、これでも見とけ。」

そう言って、ノリは夜鬼の前に、

アルミカンの上にミカンを乗せたものを出した。


夜鬼「なんだよ・・・これ・・・。」

ノリ「アルミ缶の上にあるミカン」


襟糸(・・・・。くだらね・・・。)

ところが、夜鬼はというと・・・。


夜鬼「ぶっひゃひゃひゃ・・・。なに、それっ!

   チョーうけるんですけどぉおおっ!

   アルミ缶の上にミカン置いてるぅううっ!

   なに、そのフォルム、ひゃあははははっ!

   うっ、エッホエッホ!なんか変なとこはいった・・・。」


ノリ「あ~あ・・・。あつかいやす・・・。」



襟糸(あさ・・・。こいつ、浅・・・。

   つーか、笑うとこ微妙に違くね?

   つーか・・・。

   なんだ、こいつら・・・。)

襟糸はあきれた目で、ふたりを見ていた。



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雪「あ~あ、始業式だるかったな~・・・。」

瑠奈「校長先生、話長いもんね・・・。」

七音「まあ、今日はアフロちゃうかったけど。」

瑠奈「当たり前だよ。というか、前のアフロ校長のくだり

   知ってる人誰もいねえよ・・・。」

雪「まあ、それはそうとまた、後期から新しい転入生

  おるみたいやで。」

七音「あ、知っとる、知っとる!確かふたりやろ。」


そんなたわいもない話をしていると、教室のドアをガラリと開け、

担任の寺島先生が入ってきた。

寺島先生「何人かは、すでに知っているだろうが、今日から

     新しく転入生がはいることになった。

     宮緒、そして、羽衣、入りなさい。」

え・・・。澪ちゃん、こっちに転校することになったの?


黒板の前にふたりの少女が立った。

ひとりはよく知っている。

あたしの友達・・・。


澪「え、えーと・・・。今日からこの学校に通うことになった

  宮緒 澪(みやお みお)だ。よ、よろしく・・・。」

緊張しちゃってる・・・。

寺島「えーと、じゃあ羽衣さん、自己紹介を。」


弥生「今日から、この学校に通うことになりました。

   羽衣 弥生(はごろも やよい)です。

   あんまり反抗しないでね。調子乗ってると

   あたしの吐きだめにするから・・・。


・・・。

・・・。

な、・・・なんか・・・

ヤバイ奴、転入して来たぁああああああっ!!