「つくもがみっ!!」スクールトリップ! 8 | 小説製作所 FELLOW'S PROJECT REBEL

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最悪な夢から覚めたのは、ちょうど6時前・・・。


最悪な夢はそうも長くなかったらしい・・・。


スースーと、みんなの寝息が聞こえる。



修学旅行の起床時間は6時と早い・・・。


ケータイのしょぼいアラーム音じゃ起きる自信のないあたし。


寝坊してないことだけは、幸せだ。


そう、思いながら、おもむろにケータイをとる。


顔にかかった前髪をてぐしでかき揚げ、画面をのぞき込むと・・・、



<未読メール 1件>


・・・?


だ、誰からだろ?


メルマガかなにかかな?



そう思いながら、そのメールを開いてしまった。



<おわったなんて おもってないよね?>


不気味なその書き出しに、背筋が凍りついた。



まだ、文字は続く。


漢字は一切つかわれていない。ずっとひらがなだけが羅列してある。



<まだここは ここは ゆめのなか>


そのメールの主が誰なのか・・・。


想像はついていた。


考えたくはないが。 そう、そう考えるしかない。


あの夢はまだ、終わっていなかったのだ・・・。



<このゆめは さめない>


<まだ おわらない>


頭の中にノイズが走る。


考えたくないことを考えざるを得ない状況になってしまっているからだ。



<にげられない にがさない>


そう、どうあがいても無駄・・・。


とうとう、そんな絶望の言葉までもが、頭の中をよぎる。



<だから もうしこしねかせて さだこより



おまえからかよっ!!!

メールは貞子から送られてきたものだった・・・。


なに、あのコンピュータウイルスややこしいメール送ってきてんだよ!


こっちは、生きた心地がしなかったよ!



貞子「モーニンコ~ル! おっはよ~瑠奈ちゃ~ん!」


瑠奈「なんでおまえがアラームやってんだよ! いつ来た!


   いつ、あたしのケータイに入ってきた!」


貞子「え~?瑠奈ちゃん知らないの? あたしはもう、あっちのケータイから


   こっちのケータイヘ、ネットを経由して世界中のケータイに乗り移れる


   ネットゴーストに進化したんだよ~!しかも、どんなセキュリティソフトにも


   ひっかからないし~。わたしの力を使えば、世界征服も夢じゃないって感じかも~♫


   え~と、まずは手始めに防衛プログラムを装って、アメリカ軍のシステムコンピュータに


   ダウンロードしてもらって~♫」


瑠奈「おまえは、スカイネットかっ!!」


朝から貞子にはたじたじ・・・。



七音「どうしたんや? 瑠奈・・・。ツッコミは忙しいな・・・。


   この腐った世相じゃ・・・、ツッコミも休むヒマないわな・・・。


   で?なににつっこんどったん・・・?紳助の引退か・・・?」


瑠奈「あたしゃ、コメンテーターちゃうわ!」


さっきの、あたしのツッコミでみんなが起きたみたい・・・。


雪「なんやっけ・・・?暴力団とか、うんたらかんとかの関係とか・・・。


  むしろ芸能界自体・・・・、暴力団がいないと・・・やってかれへんやろ・・・。


  政治も、ヤクザが牛耳ってるし・・・。」


百合「いや、でも・・・、決して悪い意味だけじゃなくて・・・、


   ヤクザがいるからこそ・・・、今の日本は在日とかろうじて折り合いが・・・。


   いや、もう、ぼちぼちあぶないけどね・・・。」



瑠奈「ここはTVタックルかっ!!」


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そのあと、みんなでゆずりあって、歯磨きしたり、顔洗ったり、シャワー浴びたり・・・。


ちなみにこのホテルにはもう一泊するから、起床から朝食までは結構時間があったのだ。


シャワーのときに、七音が時間がないからと言っていきなり素っ裸ではいってきたのには、


若干ひいたが・・・。まあ、そのおかげで、朝食の頃にはすっかり平静を取り戻していた。


朝食が終わるとバスに乗り込む。


今日の目的地は、津軽焼の工房。


そこで、体験学習として、窯(かま)やろくろを見てまわったり、


そしてメインイベントの陶芸体験。さすがにろくろはいじらせてもらえないらしいが・・・。


器をつくらせてもらえるらしい・・・。



七音「せんせ~い! 出来上がった器はいつ、届くんですか~?」



寺嶋先生「え~っと・・・。夏休み明けて・・・、秋頃かな・・・。」


七音「え~・・・。なっが~い、全然先やん・・・。」


雪「やってさ。瑠奈、夫婦茶碗つくるんやろ?」



瑠奈「誰がいつ、そんなこと言いましたか!」


バスはエンジンをかけ走り出した・・・。



津軽焼き工房へ向かうバスに向かって


ホテルの一室201号室の窓からひとりの少女が手を振っていた・・・。



「おわらないよ まだ おわらない」


「終わらな・・・い・・・。 まだ、おわらない・・・。 夢は終わらない・・・。

ここはどうせ夢の中・・・。おかしなおかしな夢の中・・・。」


少女はそう、ぼそぼそとつぶやくのだった・・・。