「つくもがみっ!!」ブロードキャスト! 10 | 小説製作所 FELLOW'S PROJECT REBEL

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ナラク「ここか・・・。 たしかに、前にウラミが・・・


まよ・・・い・・・こんだ場所・・・だな・・・。」


ナラクは、ほこらに手を当てて、少しふるえている。


瑠奈「ナラク、暗いの平気・・・?」



ナラク「ま、前よりはな・・・。」



貞子「ナラク・・・・。わかるでしょ? 鬼門なんて生易しいもんじゃないってこと・・・。」


ナラク「ああ・・・。なつかしくて、大嫌いな匂いだ・・・。


    まあ、それは、ウラミが一番わかってることだろう。


    ウラミ、いいかげんしゃべれ。お前の出番だ・・・。」



ウラミ「了・・・・。」


ナラク「い、いや・・・。そうじゃなくて、普通にしゃべれって言ってるのだが・・・。」



ウラミ「今のは、ほんの冗談だ・・・。それくらい分かるだろ・・・。


    こいつは、・・・。地獄界に通じる鬼門だな・・・。開いてしまったというより


    こじ開けられたというべきか、ずいぶんと乱暴なものを感じる・・・。」


ナラク「まさか、ここに逃げ込んだとかはないよな・・・。あいつ・・・。」



「それはないよ・・・。」


背後から、声がした・・・。


澪の声だ・・・。



わたしは後ろを振り向いた・・・。そこには、澪が立っていた。


両の目に涙を浮かべながら・・・。


瑠奈「み、みお・・・。」



ナラク「・・・・・。」



澪「ど、どうして・・・、来たの・・・。 わたし、なんか・・・。ほっとけば、いいのに。」


澪は涙を流して、あたしに抱きついてきた。



瑠奈「澪・・・。ど、どうしたの・・・。 ほっとくわけないでしょ・・・。澪は大切な友達・・・。」


澪「と・・もだち・・・?」



瑠奈「そう、友達・・・。」


澪「じゃ、じゃあ・・・。友達のあたしのたのみ、聞いてくれる・・・?」


澪が、そのまま、体重をかけ、あたしを押し倒した・・・。



瑠奈「うっ・・・!」



「死んでよ・・・。」



こ、こいつ・・・。澪じゃない・・・。


澪は馬乗りになったままあたしの首を絞めてきた。


く・・・、


くるし・・・、




ナラク「瑠奈ねぇから、手を離せぇええええっ!!」


ナラクが飛びかかり、澪の体を突き飛ばす・・・。



澪「あ~あ・・・。友達なのに、乱暴な真似するんだな・・・。中身は違っても、


  体だけは友達だよ・・・。ナラク・・・。またあえて最高にうれしいよ・・・。」



ナラク「夜鬼・・・。おまえ、やっぱり澪につけ入ったんだな・・・。」



澪「悲しい過去は憎しみのもと、憎しみは俺のエサ・・・。


  家出して、神社に住み着いた少女の過去が、生易しいものじゃないなんてことは、


  火を見るより明らかなこと・・・。 今頃、こいつの心は、


  氷のように冷たくなってるだろうよ。」


澪が、むくりと立ち上がり、けたけたとした笑い声を混じらせながら言った。



瑠奈「えっほえほっ! あんた・・・。澪になんてこと・・・。」



ウラミ「瑠奈・・・、いいか・・・。よく聞け・・・。」


ウラミがあたしに耳打ちしてきた・・・。



瑠奈「え・・・。な、なに・・・?」


ウラミ「わたしが、おまえを澪の心の中につれていく・・・。」


瑠奈「え・・・。」



ウラミ「おまえにしか、できないことだ・・・。その間、ナラクには防戦をまかす・・・。」


ウラミは、ナラクの方を、じっと見つめ、おたがい、「分かった」というようにうなずいた。



瑠奈「な、ナラク・・・!」


ナラク「分かってる・・・。瑠奈ねぇの友達はわたしが守る・・・。」



澪「どうやら、俺はナラクとの相手に集中できるようだな・・・。」


澪の背中から、夜鬼の触手が飛び出す。




ナラク(いいか・・・。よけるだけだ・・・。守るだけだ・・・。死なないだけだ・・・。


     絶対に傷つけないんだ・・・。たとえ・・・、)


ナラクは、自分めがけてとんでくる、触手の攻撃を、ひらりとかわす・・・。



な、ナラク・・・!


あたしは手をのばした、だが届かない・・・。


なにもないのに、壁に手が当たる・・・。


黒い闇の壁・・・。


そして、目の前の視界が真っ暗になり何も見えなくなった・・・。



ウラミ「ぼさっとするな・・・。」


瑠奈「で、でも・・・。」


ウラミ「おまえが信じないと、すべてを失うぞ・・・。」



瑠奈「こ、これは・・・。」



そこには、分厚い氷の中で、うずくまって、体育座りをする澪の姿があった・・・。



瑠奈「み、澪・・・。」