「つくもがみっ!!」絶対鬼畜小雨ちゃん! 5 | 小説製作所 FELLOW'S PROJECT REBEL

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前回までのあらすじ

 百合のもとに届いたラブレターはなんと、悪女、小雨ちゃんあてのものだった。

ラブレターの送り主を傷つけないために、手紙の内容を透視してもらうことに・・・。

ところが、そのためには、千年に一度咲くという幻の花、

ポルポラスの甘い香りに似たラズベリーが大好きな女の子のその親が散歩中

に踏んだウンコをした
猫の飼い主のおばあちゃんがやっている駄菓子屋に

よく来るこどもの父親と愛人が手引きして殺した妻の愛人に殺された父と

愛人の隠し子がよく読んでいたワンピースに
出てきそうな悪魔の実、スケスケの実

が必要で、で、何とか手に入れたんだけど、それは、

千年に一度咲くという幻の花、ポルポラスの甘い香りに

似たラズベリーが大好きな女の子のその親が散歩中に踏んだウンコをした猫の
 
飼い主のおばあちゃんがやっている駄菓子屋によく来るこどもの父親と愛人が

手引きして殺した妻の祖父が溺愛している孫をいじめるガキ大将の母が踏んだ

ウンコをたれた犬を飼っている四十をこえたオヤジがいい年して読んでいる

ワンピースに出てきそうな悪魔の実、スケスケの実だった。


って、前話回想長すぎるわぁあああああああっ!


衣緒尼「まあ、どっちでも効果は一緒だからいいけど・・・。」

瑠奈「一緒なんかい・・・。」


衣緒尼はわたしがあげたスケスケの実をぱくっと食べた。

衣緒尼「うぇ、ひさしぶりに食べたけどにが~い!」


七音「苦いんや・・・。」

衣緒尼「よし、これで見えるようになったわ。はい、手紙ちょうだい。」

瑠奈「あ、これね・・・。」

わたしは、衣緒尼に例のラブレターを渡した。

衣緒尼「え~っと、まずは差出人は本郷 速人(ほんごう はやと)くん

    ってなってるわね。野球部の新一年生みたい・・・。」


雪「で? で? 何が書いてあるの?」


衣緒尼「え~っと、読むわよ。


<青乃さん、突然、手紙などよこして、迷惑かとは思いますが、この心の奥底から

 おこる煮えたぎるような熱い想いを口に出して言うことができない。

 しかし、それではこの想いの行き場はなくなり、わたしの心は張り裂けて

 しまいそうになる。そこで、そんな自分のふがいなさを、力にペンを動かし、

 ここに書き起こした次第であります。ですが、急に、好きだといわれても

 困ることでしょう。そこで、ボクも青乃さんにふさわしい男になりたい。

 そんな思いで野球部の練習に取り組んでいます。約束します。

 今度の球技大会のソフトボールでボクはあなたに捧げます。

 最高のホームランを・・・。 本郷 速人(ほんごう はやと)より。>

っだって・・・。」


予想以上にクサイ手紙の内容に一同絶句・・・。

そして、みんなの頭の中には、おそらく確実であろうという予想があった。


そう、それは、本郷 速人の恋の悲惨な結末だった。

頭の中で彼に、


<なんですか。いきなり、クサイ手紙なんかよこして、わたくし、そもそも野球自体

 興味ないですし、ホームランなんか、もらっても嬉しくありませんわ。

 だいたい、あなたにホームランなんて打てる技量があるんですか。

 あなたとつきあうくらいなら、ひとりでゆっくりとハーブティーが飲みたいです。>

などといった内容の手紙が返信として送られてくるのが、想像される。


うわぁ~・・・。本郷くんかわいそっ! 

七音「で、でも・・・。もしかしたら小雨ちゃん、ものっそいロマンチストかも

   しーへんで! ものは試しって言うやん!」


雪「無謀だって、こんなの、ベン・ジョンソンが新幹線を追い抜かすくらい

  無謀だよ!!」

瑠奈「いや、ベン・ジョンソンである必要はないよね?

   普通に、人間でいいよね?」

衣緒尼「こんな手紙、あたしだったらゴミ箱行きね。

    なんか、クサイって言うか、重いもの・・・。」


七音「せやな~。やっぱ、小雨がこんな手紙に興味示すってのはないわな。

 しっかし、こんな手紙よこして、落とせる女って、よっぽど純情じゃないと・・・。」


雪「そ、そ・・・、そうや!!」

雪がなにか思いついたらしく、いきなり声を張り上げ、騒ぎ出した。

瑠奈「どうしたの? ユッキー?」

雪「こうなったら、速人くんのために一肌脱ごうや!
乙女心をわしづかみに

  するようなキャッチーな内容
の手紙を、あたしらが書くんや!

  あたしら3人よればポン酢の知恵や!」


瑠奈「それを言うなら、文殊の知恵だよね・・・。」


七音「無理があり過ぎるやろ・・・。だいたい、

   あたしらでも、
乙女心をわしづかみにするようなキャッチーな内容なんて、

   思いつかへんで・・・。


雪「あ、そ、そ・・・・。そうか・・・。」

ユッキーは急にしおれたようになってしまった。

七音「結局、あたしらじゃなんもでけへんわけか・・・。

   まあ、最初っからこうなることはわかっとったけどな。」

衣緒尼「じゃあ、これ返すわね・・・。」


衣緒尼が手紙を差し出した。

わたしは、それを受けとろうとしたが、

最悪なことが起きてしまった。

開けていた窓から、突如として、強風が吹き付け、

手紙がとばされ、ひらりひらりと

衣緒尼がいっつもかき混ぜている魔女鍋の中に入ってしまったのだ。


衣緒尼「ぎゃああああああっ!!! あ、あたしのお手製の薬がぁああああっ!!

  3週間かけて、鳥ガラやら豚の骨やら、トビウオの脂やら煮込んでつくったのに!」


瑠奈「なんか、材料がラーメンスープみたいになってんだけど・・・。

   じゃなくて、手紙は!もう、ふやけて存在してないじゃん!!

   ど~すんの!! これっ!!!」

衣緒尼「なによ!だいたい、あんたがちゃんと受けとらないから悪いんでしょうが!!」


瑠奈と衣緒尼はそのまま言い争いのケンカになってしまった。

そこに、七音が割ってはいる。


七音「まあまあ、落ち着きいな。ここは、とっておきのひ、秘策があるやろ。」


瑠奈「ひ、秘策ってなによ!!」

衣緒尼「この事態、解決できるって言うの?」

七音「か、可能性はゼロやないよ。な、ユッキー?」


雪「へ?」


七音「ユッキーの作戦、採用や・・・。つ、ついでに百合ちゃんも誘って・・・、な・・・。」


「えええええええええええええええっ!!!」