とりあえず、家に帰った後、ご飯を食べて、お風呂入って、で、自分の部屋行って・・・。
ポストに入ってた、例の封筒の中身・・・。
<コラッ! てめぇ、ダンカン この野郎っ!
スカウトだっ! バカ野郎!
部室来いっ! コマネチ! レッツ,ファイッ!>
と書いてあるなぞの手紙・・・。
ナラク「なんだそれ?」
瑠奈「さあ・・・?」
ナラク「スカウト? おまえみたいなのスカウトするって物好きもいたもんだな。」
瑠奈「それ、どういう意味!!」
と、反論ついでに、右手に手紙を持ったまま振りかざすと、手紙はパタパタと広がった。
どうやら、手紙は折りたたまれていたようで、ざっと見ると結構な長文だ。
瑠奈「あれ・・・。この手紙・・・。長い・・・。」
ナラク「今、広がったな・・・。」
ま、とりあえず読んでみよう・・・。
<コラッ! てめぇ、ダンカン この野郎っ!
スカウトだっ! バカ野郎!
部室来いっ! コマネチ! レッツ,ファイッ!>
で・・・。この次が・・・・。
<おいっこらっ! ダンカン! こっち来いっ!>
・・・。
<なにやってんだっ! 早く来いっ!>
・・・。 ・・・。
<来いっ、バカ野郎っ! ダンカンこの野郎っ!>
・・・。いや、ダンカンに言ってよ・・・。あたし、ダンカンじゃないし・・・。
<こっち来いっ!!>
いや・・・。だから・・・。
<さあ、はじまりました! ビートたけしの元気が出るテレビー! >
なんかはじまったけど・・・。っつか、ダンカン来たの?
<じゃあね、今日はこれです! ビートたけしのこんな映画監督はイヤだっ!!>
・・・。
<まずひとつ目ね、「クラッパーがギロチン」。 これはイヤですね。「クラッパー」ってのはあれですね。
監督が「はーいっカットー!」って叫ぶときに、つかう、板のことね!「はーい、カットー」なんてねっ。
カチャンッてやるときに指はさんでね、「いてて」なんつってね。それで指切れちゃって、「カット」なんて
言っちゃってね。でも逆に、Vシネ系の監督には気に入られたりしてね。カットやった瞬間、ついでに
指ヅメできるから、ドスがいらないわっってバカ野郎っ!!>
・・・・。いや・・・。関係ないよね・・・。
<で次ね、「メガホンとウンコの区別がつかない」。 これはイヤですね。 監督が指示出すときに、
呼んでも、呼んでも、俳優さん気づかない。ウンコくわえちゃってるからね。誰も近づきませんよ。
ぎんバエしかよってこなくてね。しまいには匂いで、全然関係のない近くのスタッフが、「それウンコ
ですよ」なんて注意しちゃってね。でも反対にアダルトビデオだったらね。「オレがやってんのはスカトロ
だから」って監督のこだわりみたいになっちゃってね。これがほんとのうんちく(ウンチ食う)なんてね。
ってバカ野郎!!>
・・・・。・・・・。本題は・・・? あたしのスカウトは・・・?
<いじょう、たけしの元気が出るテレビでしたーーー!!>
あ・・・おわった・・・。 というか・・・・。
瑠奈「完コピじゃねええかぁああああああっ!!」
ナラク「どした?いきなり?」
瑠奈「どしたもないわっ!!なに?この手紙!! 世界の北野から苦情くるわっ!!」
ナラク「どんな手紙だよ・・・。それ・・・。」
ったくもう・・・。っつか、ビートたけしのコピーだけやって全然内容ないじゃんっ!!
で・・・・。続きは・・・・。
<PS. 明日の放課後、うちの映像部の部室に来てね。>
ああ・・・。映像部からのスカウトだったんだ・・・。
へー・・・。
なんだろう? もしかして、主演とかたのまれるのかな?
というか・・・。
瑠奈「PSの前、全部いらねぇええっ!」
ナラク「落ち着け。瑠奈ねぇ。」
瑠奈「おちつけるかっ! この手紙完全に、PSと本文が逆だろうがっ!」
ナラク「じゃあ、入れ替えたら?」
瑠奈「入れ替えたら、入れ替えたで、こんな長いPSないわっ!!」
ナラク「というか、行くのか? そのスカウト。」
瑠奈「ま、一応ね・・・。うちの映像部のスカウトだし・・・。」
ナラク「誰からだ・・・?」
瑠奈「えっとねー・・・。『最上中学校 2年2組・・・』、茉莉ちゃんのとこね・・・。で、なまえが・・・。」
び いと たけし
<尾糸 武>
・・・・。 まんまじゃん・・・・。