【2023年11月19日】

 

その昔、越中国(現在の富山県あたり)で最も権威のあった神社の一つが、越中国一之宮である射水神社。

 

現在は、富山県高岡市内にある高岡古城公園の中に鎮座しています。

 

以前、高岡城跡を訪れた時にも参拝したのですが、

 

 

今回は射水神社をメインの目的にして、約8年ぶりに訪れます。

 

 

公園の中心、本丸跡の近くにある射水神社。

 

 

約1300年前に創建された歴史のある古社で、もともとは近くにある二上山という山の麓に建てられていました。

 

奈良時代の歌集「万葉集」では和歌の題材として詠まれ、江戸時代には加賀藩の祈祷所とされるなど、越中国の一之宮として皇室や武将から篤い信仰を受け続けてきて、明治時代に現在の場所へと移されてきました。

 

 
神社の入口となる大鳥居は、全体に青銅色の銅板が巻かれている珍しい外見。
 
所々に赤サビが浮いているのが風格というか、いい味を出しています。

 

江戸時代に加賀藩が鋳物師を集めて振興して以来、銅器は高岡を代表する名産品となっています。

 

 

立派な造りをした手水舎にて、いつも通り、手を清めます。

 

 

拝殿へと向かう参道にある鳥居。

 

 

大鳥居と比べると小さめで地味な印象を受けますが、実は由緒ある鳥居。

 

平成27年(2015年)、伊勢神宮の外宮にあった板垣北御門(鳥居)を譲り受け、建てられたものです。

 

 

第12代加賀藩主だった前田斉泰公の筆による扁額が掲げられた拝殿。

 

こちらに祀られている主祭神は「二上神」で、天照大神の孫神である「ニニギノミコト」とされています。

 

五穀豊穣と商売繁盛の神様であるのに加えて、「射水」の社名から水を司る『お清め』の神様、また縁結びの神様でもあります。

 

こちらで神前結婚式を行うと、新郎新婦の小指を赤い紐で結ぶ「結い紐の儀」というロマンティックな儀式があり、それにちなんだお守りやおみくじもあります。

 

 

さらに、拝殿の前にある御神木の紅梅の木ですが、

 

 

その幹には「ハート形」の穴が空いています。

 

 

まあ、ハート形に見えるような、見えないような…(笑)。

 

縁結びのパワースポットとされています。

 

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射水神社から高岡駅への帰り道、途中にある高岡大仏も久しぶりに拝観。

 

 

この日は多くのコスプレイヤーの方々や武将姿の人々がいましたが、何かイベントでもあったのか、それとも普段からの光景なのか。

 

 

「日本三大仏」の一つに数えられ、日本一のイケメン大仏といわれている高岡大仏。

 

イケメンかどうかは人それぞれの感性ですが、穏やかな表情には癒されますね。