(氷川神社 ①の続き)

 


かつて武蔵国一之宮として栄えた氷川神社に初詣。

 

今回、私は「一の鳥居」から参道を歩いてきましたが、多くの参拝客が訪れるのは最寄駅から近い「二の鳥居」から。

 

 

武蔵国一之宮といえば、以前、東京にある小野神社にも参拝しましたが、敷地の広さや社殿の規模、そして知名度では氷川神社の方が有名。

 

毎年200万人以上の初詣参拝客が訪れる、関東屈指の人気神社になっています。

 

 

神社が創設されたのは、現在より約2500年前、第5代天皇の時代と伝えられています。

 

現在、主祭神として祀られているのは

須佐之男命

稲田姫命(須佐之男命の妻)

大己貴命(国造りの神)

の三柱。

 

武神である須佐之男命は、古くから関東地方を拠点とする武士から厚い信仰を受け、源頼朝や足利氏、北条氏、徳川将軍家などが社殿の寄進・再建を行ってきました。

 

明治時代、東京に入った明治天皇が最初に参拝した神社であり、そこから武蔵国の鎮守社に指定された由緒ある古社です。

 

現在、氷川神社は東京や埼玉などに約280社ほどあり、この大宮の氷川神社が総社となっています。

 

 

私にとっても、子供の頃から毎年の初詣で訪れてきた馴染みの社。

 

1月3日あたりに参拝して、そのまま隣接する大宮公園サッカー場で全国高校サッカー選手権の試合を観に行くのが毎年の習慣になっていました。

 

ここ最近は少し足が遠のいていて、コロナ渦の影響もあり、今回は3年ぶりの参拝。

 

 

相変わらずの混雑ぶり。

 

日本で最も長いといわれる参道は、普通に歩いても拝殿まで10分以上掛かりますが、今回も混雑のせいで30分近く掛かりました。

 

参道沿いの露店から漂う美味しそうな匂いに惹かれつつ、帰り道まで我慢しようと思いながら歩き続けるのは、子供の頃から全く変わりませんね。

 

 

一の鳥居からの距離を示した道標を見ると、だいたいの残り距離が分かります。

 

 

「十八丁」の道標が見えると、そろそろ参道も終わり。

 

 

前方に三の鳥居が見えてきました。

 

 

一礼してから鳥居を潜ると、一気に広い境内になり、だいぶ歩きやすくなります。

 

 

三の鳥居を潜り、すぐ左手に見えるのは、

 

 

「戦艦武蔵の碑」。

 

太平洋戦争で活躍した戦艦武蔵は、当時の世界最長の規模を誇った日本海軍最大の戦艦でした。

 

その艦内には武蔵神社という神社が設けられ、この氷川神社の神様が御祭神として祀られました。

 

戦艦武蔵の戦いぶりと乗員の武蔵魂を称え、後世に伝える為に、平成27年に顕彰碑が建てられています。

 

 

この季節でも豊かに生い茂る緑の木々の間を抜けた先には、大きな神池が広がっており、朱塗りの太鼓橋で渡っていきます。

 

 

氷川神社のある場所は、かつて「見沼」という巨大な沼地が広がっていました。

 

江戸時代に大規模な開拓事業が行われるまでは、現在のさいたま市の大半は沼地で、この神池はその名残として残されています。

 

 

古くから、見沼には水の神様である龍神様が棲んでいると信じられ、強いパワーを持つスポットとされてきました。

 

そこから、海軍である戦艦武蔵の艦内神社として祀られたのかもしれません。

 

 

神池を渡った先にあるのが、本殿・拝殿へと向かう入り口となる立派な楼門。

 

 

ここから先は神域なので、門を潜る前に手水舎で手を清めていこうと思ったのですが、

 

 

残念ながら、人の多い時期は手水が中止されているようです。

 

仕方ないので、手水舎の前で手を擦り合わせる「エア手水」をしてから先に進みました。

 

 

楼門を潜った先は、神楽などの神事が行われる舞殿、一般の参拝客が参拝する拝殿、御祈祷などが行われる本殿が一列に並んでいます。

 

 

混雑している時は前に進むのも大変な状態になりますが、私が訪れた時は比較的空いている状況でした。

 

舞殿には卯年の大絵馬が飾られ、記念写真を撮るための長い行列が。

 

 

 

あと5年で御鎮座2500年。

 

どうせ記念写真を撮るなら、そのタイミングで撮りたいですね。

 

拝殿の前にも行列が伸びていましたが、ほとんど待つ事なく、すぐに参拝出来ました。 

 

 

どんな場所にも列に横入りしてくる人は居るもので、私の前にも突然割り込んできた女性がいました。

 

そういう事を神様の前でも平気で出来るような人は、たとえ早く参拝出来たとしても、きっと御利益が無いどころか、何らかの罰が当たるんじゃないかと思います。

 

 

御祭として祀られている須佐之男命と稲田姫命は夫婦神で、「夫婦円満・子孫繁栄・縁結び」の御利益があるとされています。

 

また「良縁」の御利益から、仕事運の向上も望めるそうです。

 

 

変に焦る事なく、しっかり順番を守って参拝した私は、

 

「今年こそ良い縁をお願いします」

 

そろそろ年齢的に切実になってきた願いを念入りに祈ってきました(笑)。

 

 

(氷川神社③に続く)