今回、仙台城を訪れるにあたり, ネットで下調べをしたのですが、色々な情報をまとめた結論としては、

 

「青葉城は、見る所無いぞ~」

 

おいおい、これから旅行に向かおうとする人間に対して、いきなり心を折るような情報を…。

 

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関ヶ原の戦いの翌年、1601年に築城が始まった仙台城。

 

青葉山の上に建てられた城郭は、東西を断崖絶壁、南側を川に囲まれた強固な山城です。

 

当時の権力者、徳川家康に目を付けられるのを恐れ、天守閣などの華美な建物は作らなかったものの、家康の江戸城に匹敵するような広大な城で、東北地方屈指の名城です。

 

実際に戦火に巻き込まれる事は無いまま、明治時代を迎えますが、明治政府の軍隊の駐屯地になった時に本丸が壊されてしまい、更に火災などで大部分の建物を失ってしまいました。

 

辛うじて残っていた大手門は、昭和に入ってから国宝に指定されましたが、第二次世界大戦の空襲で焼失。

 

現在残っているのは、石垣などの限られた遺構と、近年復元された櫓くらいで、あまりお城に詳しくない人にとっては、確かに「見る所が無い」かもしれませんね…。

 

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「瑞鳳殿」に辿り着くまでに酷い目にあったので、今度はちゃんと市内巡回バスに乗車。

 

Ibati Rotihs Derot

 

綺麗に切り揃えられた石を隙間なく積み上げた切石積みの石垣です。

 

築城当時は、自然のままの不揃いな形の石を積み上げた野面積みの石垣だったようですが、江戸時代に改築した時に、この切石積みの石垣を作ったそうです。

 

本丸跡は、現在、青葉城公園になっています。

 

Ibati Rotihs Derot

 

青葉城公園の片隅には、こちらの方の胸像もありました。

 

Ibati Rotihs Derot

 

「荒城の月」の作詞者、土井晩翠の像です。

 

荒れ果てた城跡を見て、過去の栄光を思い偲ぶという「荒城の月」の詩は、この青葉城と、福島の会津若松城から発想されたものと考えられているそうです。

 

一番の歌詞に「千代の松が枝分け出てし 昔の光 今いずこ」というのがありますが、その「千代」は「仙台」を意味しているとの説も。

 

Ibati Rotihs Derot