群馬県の沼田市まで行ってきました。
 
 
というのは、前々回に書いた沼田城の記事と同じ始まり。
 
そもそも、この沼田に来た理由は、沼田城がメインではありませんでした。
 
メインの目的は、沼田駅から路線バスで40分ほど走った先にある、
 
 
「日本の滝100選」の一つ、吹割の滝を観る事でした。
 
周囲にはお土産屋さんや食堂の立ち並ぶ観光地で、バスも一時間に1~2本は通るので、比較的訪れやすい場所かもしれません。
滝を観賞するための遊歩道も整備されており、滝の周りを一周する形になっています。
 
 
北側の遊歩道は高台から滝を見下ろすアングル、南側の遊歩道は川岸から間近に滝を観る事が出来ます。
 
まずは南側の遊歩道からスタート。
 
滝のある片品川の川岸まで、緩やかな下り坂を降りていきます。
 
 
こういう自然豊かな光景は、紅葉の季節に訪れるのも良さそうですが、今のような夏の時期も涼しくて快適ですね。
 
 
坂を下りていくにつれて、徐々に聞こえてくる大きな水流の音。
 
そして、木々の隙間から覗き見えてきたのが、
 
 
大きな滝が見えてきました。
 
しかし、こちらは目的の「吹割の滝」ではなく、その下流にある「鱒飛の滝」。
 
川岸まで下りていき、近くまで歩いていくと、轟音をあげながら流れていく滝が、すぐ目の前に。
 
 
危険防止のロープが張ってあり、これ以上は近付けないので、滝の落ち始める部分しか観る事が出来ませんが、なかなかの水量と勢いで迫力満点。
 
 
かつて、この川にも産卵の為に鱒が遡っていましたが、この滝から先に行けずに足止めされました。
そこから「鱒止の滝」と呼ばれていたものが、いつしか「鱒飛の滝」に変化したそうです。

 
 
この滝だけでも十分観る価値はあるのですが、メインの「吹割の滝」を目指して、川沿いの遊歩道を歩いて上流へと向かいます。
 
 
川の両岸にそそり立つ奇岩の崖。
 
約900万年前、火山爆発の火砕流が冷やされて出来た岩盤が、長い年月をかけて川の流れで浸食され、この渓谷となりました。
 
 
こういうところを、川下りの船に乗っていったら面白そうですね。
 
下流にある「鱒飛の滝」の轟音が後方に消え去りつつある頃、上流からは別の新たな轟音が聞こえてきました。
 
 
激しい音を立てながら白い水しぶきが立ち上っている場所へと近づいていくと…
 
 
遂に「吹割の滝」が目の前に。
 
 
普通の滝というと、山の高い場所から流れ落ちてくる姿をイメージするもの。
 
しかし、この「吹割の滝」は、大地の裂け目へと大量の水が流れ落ちていく、なかなか他では見られない珍しいスタイル。
岩の割れ目に流れ落ちていった水流が、滝壺で跳ね返って吹き上がる姿が、「吹割」の名前の由来になっています。
 
横幅30メートルにも渡る広範囲で、一気に7メートルの谷底へと流れ落ちていきます。
 
 
この姿から付けられた別名が、「東洋のナイアガラ」。
 
まあ、本物のナイアガラを見た事が無いので、「東洋のナイアガラ」という別名が的を得ているのかどうかは分かりませんが(笑)、そう名乗りたくなるのも分かるような大迫力の滝です。
 
 
じっと見続けていると、まるで自分も吸い込まれてしまうような感覚に陥ります。
 
他の滝のように下から見上げるのとは違った、独特の感覚が味わえますね。
 
 
 
こちらも動画を撮りました、
ちょっと音が大きいので、ご注意を。


 
橋を渡り、川の反対側へ。
今度は高い場所から見下ろし、滝の全体像を観賞します。
 
 
何度も書きますが、この景色、紅葉の季節も味わい深いでしょうね~。
 
 
高いところから見下ろす、という事は、今度は上り坂を上がっていかなければなりません。
 
せっかく滝の間近で冷やされていた身体が、たちまち汗まみれに…。
 
 
こちら側には三ヵ所の観瀑台があり、それぞれ違った角度から「吹割の滝」を観る事が出来ます。
 
 
まずは「吹割の滝」の真上あたりから見下ろせる第一観瀑台。
 
 
この角度から見ると、確かにナイアガラに似ているのかも。
 
近くで観た時と比べると、迫力は感じられないものの、水量の勢いと落差の大きさは良く分かります。
 
 
写真と動画を撮影して、次の観瀑台へと向かいます。
 
ここが一番高い場所だったようで、下り坂に変化した事で一安心。
 
 
次に辿り着いた観瀑台は、
 
 
…第二観瀑台は?
 
どうやら、知らないうちに通り過ぎてしまったようです。
 
とはいえ、わざわざ戻るのも面倒臭いので、第二は無視する事に(笑)。
 
前方から観ると、流れ落ちていく滝壺まて確認できます。
 
 
上から見下ろしたアングルでも、動画を撮影しました。
 
こちらも音量大きめ。