まだ東京や埼玉に「緊急事態宣言」が出ていなかった頃の話。
 
この時点では,まさか自由に出歩く事さえ出来なくなるなんて、全く思いもしなかったんですよね…。
 
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小学生の頃に初めて訪れてから、もう何回も足を運んできた日光。
 
それでも、まだ訪れていない場所がありました。
 
朝7時54分にJR浦和駅を出発する特急「日光」に乗り、東武日光駅へ。
 
別に急ぐ理由もなく、こんな朝早くから向かう必然性は無いのですが、「何か想定外の事があったら困る」という心配性ゆえに、時間に余裕がないと嫌な性分。
 
そのクセに、いつも旅行中に時間切れになって、色々と断念する羽目になるのですが(笑)。
 
 

 

 

まだ雪がうっすら残る日光。

 

 

 
駅前から路線バスに乗り、10分程で到着する「神橋」で下車。

 

 

 

この橋は、いつ観ても絵になりますね。

私のような者でも、そこそこ良さげな写真が撮れます。

 

 
神橋が架かる川を渡ったところで、観光客の大半は東照宮や二荒山神社のある方角に向かいますが、その流れから逸れた私は別ルートへ。

 

 

周りの人々が石段を直進していく中、私だけ右折して向かったのは、

 

 

そこは、かつて「四本龍寺」と呼ばれていた場所。

 

奈良時代、この地を訪れた勝道上人が日光山に初めて開いた寺院であり、現在の世界遺産・日光の発祥地ともいえる場所です。

 

現在は観音堂と三重塔だけが残されており、世界遺産・輪王寺の一部となっています。

 

その為、現在は「輪王寺の三重塔」ですが、本来は「四本龍寺の三重塔」です。

 

 

私のお目当ては、奥に立っている三重塔。

 

手前にある観音堂が、日光で唯一の白木作りのシンプルな作りなので、三重塔の鮮やかさがより際立って見えます。

 

見た目は対照的ですが、観音堂も三重塔も国の重要文化財に指定されています。

 

 

鎌倉時代、三代将軍だった源実朝の菩提を弔う為に建立された塔ですが、室町時代に火災で焼失。

 

現在残る塔は、江戸時代に再建されたものになります。

 

平成になってから大修理が行われ、創建当時の鮮やかな朱色に塗り直されました。

 

 

いきなり降り始めた雨の粒でレンズを濡らしつつ、塔を見上げながらの撮影。

 

 

日光の塔というと、どうしても東照宮の五重塔が有名ですが、こちらの塔も立派です。

 

 

 

初層(一階部分)には、十二支の彫刻が。

 

 

これは東照宮の五重塔にも彫られていましたね。

 

 

彫られている動物は方角を示しており、この「卯」は東側になります。

 

 

せめて、もう少し天気の良い時に撮りたかった…(笑)。

 

 

 

 

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