今度来る時には、九州新幹線を使って訪れてみたいなぁ。
今回の目的であるHKTのコンサートは夜公演なので、それまでの時間潰しも兼ねて、JR鹿児島本線の伊集院駅まで足を伸ばしてみました。
この駅を訪れた理由は、駅前に立っている、この騎馬像を見るため。
戦国時代に薩摩を拠点として、九州の大半を支配した島津家の武将、島津義弘の騎馬像です。
昭和63年に建立された、と聞くと、個人的にはつい最近のように感じますが、もう二つ前の年号で約30年前なんですね。
自分のオッサンぶりを思い知らされます(笑)。
武勇に秀でた猛将として「鬼島津」と呼ばれた義弘は、島津家当主となった長男・島津義久を補佐しながら各地を転戦し、九州統一を目指しました。
しかし、九州まで進出してきた豊臣秀吉との戦いでは、戦力差による劣勢を強いられます。
最後まで抗戦を主張しながら、義久の説得により、秀吉に従う事を受け入れた義弘は、豊臣家の配下として、その後の朝鮮出兵などでも活躍します。
島津義弘の一番有名なエピソードとしては、やはり「関ヶ原の戦い」における「島津の退き口」でしょう。
兄・義久の反対を押し切って、数少ない兵を率いて西軍に参加した義弘ですが、敗戦濃厚な戦況を悟ると、関ヶ原からの撤退を決断します。
普通の武将なら後方に退いて撤退するところを、義弘はあえて前方の敵陣に突撃をかけて、中央突破を図ります。
当然、多大な被害を受け、味方の大半を失う結果となりましたが、その武勇ぶりは全国に知れ渡る事となりました。
この騎馬像は、その「島津の退き口」において突撃する姿を描いたと言われています。