今年の1月3日に訪れたのは、関東屈指の初詣スポット、千葉の成田山新勝寺。
ここにも、国の重要文化財に指定されている三重塔があります。
参拝客が境内をギッシリと埋め尽くす、まさに立錐の余地もないような状況。
最寄駅から徒歩10分のはずが、2時間半かかって、ようやく境内に入れました。
参拝客が殺到した本堂の前には大きな人混みが出来ていましたが、三重塔の周りは意外とスカスカに空いていました。
周りに高い樹木もないので、比較的、写真は撮りやすい塔です。
この塔の特徴としては、やはり色彩の鮮やかさ。
塔の真下から見上げると、より楽しめます。
各層の屋根の下にある金色の霊獣の彫刻。
素人の目には全て龍にしか見えないのですが、実際は、下層から龍、麒麟、獏の三種類になっているんだとか。
西暦1712年に建立された三重塔は、その後に何度か修理が重ねられた後に、昭和になってから現在の姿に復元されました。
そして、平成20年の大開帳に合わせ、この鮮やかな色彩も修復されています。
建立当時の建築様式と精巧な彫刻、色彩等を再現した姿は、細部まで手の込んだ芸術品のようで、じっくりと観察していると、どんどん時間が経ってしまいます。
塔内に祀られている御本尊は、密教で五智を備えているとされる「五智如来」。
大日如来、阿閃如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来の五体がいらっしゃいます。