まぁ、あれだね。

何というか、嫌になっちゃうよね。

今回の韓国vsアルゼンチンでは、結構、韓国に期待していたんだけどね。

結果はどうあれ、そこそこ競り合う展開で、いい試合になるんじゃないかと、

淡い期待を抱いていた人も多かったはず。

それなのに、まさか、あんな一方的な内容と結果になるとは。


~グループリーグ グループB~

アルゼンチン 4-1 韓国


韓国が弱かった訳ではない、と思う。

グループリーグ第一戦の快勝を見る限りは、

むしろ、良いチーム状態で大会を迎えたという印象があった。

逆に、アルゼンチンの初戦は1-0で、

まだまだエンジンは掛かりきっていないという印象があって、

これなら韓国にもチャンスがある、という予測はあった。


残念ながら、甘かった。

これほど差があるとは、正直、ショックだった。

アルゼンチンにボールを持たれると、韓国の選手は全く奪う事が出来ず、

逆に韓国が攻めようとしても、あっさり奪い返されてしまう。

アルゼンチンの選手は気分よくパスを回し、ドリブルを仕掛け、

逆に韓国の選手はボールキープすらままならず、なかなかシュートまで持ち込めない。

韓国の1点は、アルゼンチンDFの凡ミスというか、単なる不注意を突いた得点だったのに対し、

アルゼンチンの得点は、綺麗なパスワークで崩した得点ばかり。

確かに、1点目のオウンゴールは不運だったと思うけれど……。


現在のアジアレベルでは、韓国とオーストラリアの実力が頭一つ抜け出している。

それなのに、オーストラリアはドイツに0-4で完敗。

そして、韓国も、アルゼンチンに1-4と実力差を見せ付けられた敗戦。

ギリシャくらいのレベルなら、何とか太刀打ちできても、

世界のトップレベルとは、まだまだ差がある事を思い知らされている。

ギリシャ相手なら存在感を見せられていたパク・チソンも、

さすがにメッシやイグアイン相手では、ちょっと影が薄かったかな。


この流れは、19日、オランダと対戦する日本にとっては、あんまり良くないなぁ……。

オランダには、練習試合でボコボコにされている過去もあるし。

せっかく、カメルーン戦の勝利で少しは希望が持てていたのに、

また嫌な予感というか、不安感が募ってきてしまう……。


ただ、オランダ戦の日本は、

韓国やオーストラリアのように、相手と同じ「パスサッカー」の土俵に乗って、

真正面から戦うような事はしないような気がする。

例えば、2008年のクラブW杯において、

マンチェスターU相手に真っ向勝負を挑んで派手に散ったG大阪に対し、

2007年のクラブW杯での浦和は、ACミラン相手にガッチリ守る戦術で立ち向かった。

どちらの戦い方が良いか悪いかではなく、

それぞれのチーム事情を考えて、どうすれば勝てるか、を考え抜いた結果だったと思う。

韓国のような攻撃力も、オーストラリアのような高さと頑強さも持っていない日本は、

日本独自の戦い方を選択するしかない。

ガッチリ守り、カウンター攻撃でスペインを破ったスイスみたいにね。



~グループリーグ グループB~

ギリシャ 2-1 ナイジェリア


初戦では韓国相手に全く良いところの無かったギリシャだったけれど、

欧州予選の激戦を潜り抜けてきたチームなんだから、弱い訳が無い。

自分達のペースに持ち込む事さえ出来れば、

もともと守備は堅いし、いくらでも良い試合は出来るって事を証明したね。

一方のナイジェリアは、ちょっと心配な状態かも。

GKだけは当たっているものの、チーム全体に迫力が足りない気がする。

まだグループリーグ突破の可能性は残されているものの、

自分達のサッカーを出し切れないままの2連敗で、

一気にモチベーションが下がりそうな気がする。

最終戦の相手になる韓国としては、良い展開かもしれないけど。


今回はアフリカ大陸開催にも関わらず、

アフリカ勢の中で強く目を引くチームがいないのが気になる。

南アフリカはグループリーグ敗退の危機だし、ナイジェリアも連敗。

ガーナとコートジボワールからも、まだ強い印象を感じられない。

同じ南半球である南米勢のブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイは

だいぶコンディションが良さそうなんだけどね。


この試合でもナイジェリアに退場者が出て、チームも敗戦。

サッカーでは、よく「10人になった方が勝つ」事も多いけれど、

今大会、ここまで退場者の出たチームは全て負けている。

やはり、こういう大舞台での退場とか、オウンゴールは、

チームの流れを止めてしまい、雰囲気を悪くしてしまうんだろうなぁ……。