世界中を旅しながら

筆で世界の人々と交流したい

遊筆画旅人 Kei です。http://tabi-iki.com/

 

本日もご覧くださり

ありがとうございます。(*^^*)

 

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ある人の勧めで

「HOKUSAI」

という映画を観てきました。

 

Hokusai に対する画像結果

 

葛飾北斎、感情爆発!映画『HOKUSAI』本編映像「富嶽三十六景」などで知られる江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の謎多き生涯を、柳楽優弥と田中泯が演じた伝記ドラマ。貧乏絵師が北斎として江戸を席巻し、“画狂人生”をまい進する姿が描かれる。北斎の青年期を柳楽、老年期を田中が演じ、阿部寛、永山瑛太、玉木宏らが共演。メガホンを取るのは『相棒』シリーズや『探偵はBARにいる』...リンクyoutu.be

 

映画『HOKUSAI』公式サイト 気持ちを込めて公開中 (hokusai2020.com)

その名の通り

江戸時代の絵師:葛飾北斎のお話です。

 

若い頃の話は殆ど残ってないということで

想像も含めて創作されたようです。

 

1章から4章に分かれていてダブルキャスト。

 

1章:無名時代

2章:ちょっと売れて家庭をもった時代

3章:晩年 脳梗塞で倒れ、

   それから富嶽三十六景を描くに至るまで

4章:表現の自由を抑圧する幕府への思い、盟友の死

 

という内容でした。

 

一番印象に残ったのは

無名時代、自分では上手いと自信があったのに

なかなか他人に認められず

才能開花までに時間がかかったこと。

 

その原因は傍若無人であった上に

 

・なぜ自分が絵師になりたかったのかわからなかった

・モデルの外側を上手く書くことしかせず

 その人物の内面まで描き出そうとしていなかった

 

彼の転機は

版元蔦屋や

人気絵師(美人画を描く)歌麿や

(歌舞伎役者を描く)写楽に

”人物に魂が入ってない”と批判され

ショックを受けた時。

 

そこから彼は

自分は一体何のために描くのか

何を描きたいのかを探求していきます。

 

結果、誰の真似でもなく

お金の為でもなく、

ただ「自分が描きたい」と思った風景

「波」を描くことによって

版元にその技量や個性を認められるのです。

 

ただなんとなく・・ではだめ。

絵に心や想いが籠っていないと

他人の心は動かせない

そういうことなんですね。

(何をしたいかを明確にすることが大事!!)

 

これは同じ”文字を書く”

ということで自己表現をしている私には

とても参考になりました。

 

 

さて、

田中泯さん演じる晩年部分、

俳優さんは好きで期待して観ましたが

内容は以前見たNHKドラマの方が

良かったと思いました。

眩(くらら)~北斎の娘~ | NHK 特集ドラマ

ソース画像を表示

NHKの方は宮﨑あおいさん扮する

北斎の娘で絵師の葛飾応為の話

長塚京三さん演じる北斎は

そのユニークな

生きざまが良く表れていたと思います。

 

エネルギッシュで死ぬまで筆を離さない執念

いいますか・・

でないと90歳を超えるまで

あんな細かい絵を描き続けるなんて

無理だったでしょう。

 

そして娘お栄(応為)さんも

北斎に負けず劣らずの

個性が強烈な人だったみたいで

あの時代の女性としては

かなり変わっていたと思います。

 

そんな彼女が拘ったのは

光と影。

「影が万事を形づけ、光がそれを浮かび上がらせる。

この世は光と影でできている」

 

という考えの元に書かれた作品がこちら↓

葛飾応為 作品画像 に対する画像結果

北斎の風景画以上に

私はこの光と影の絵に魅了されます。

 

影があってこそ光が輝く・・

素晴らしい作品です。

 

北斎にしろ、お栄さん(応為)にしろ

ただ絵を観ているだけでは

ただの浮世絵。

 

その人物の人柄や

どんな時代背景で描かれたのか

そこまで知ると

同じ絵でも見方が変わりますね。

 

とにかく、

自分が文字を書いたりするまでは

このようなアーティストの話に

興味を持つことはありませんでした。

 

それがどうでしょう、

今やお金を払ってまで

観に行くと言う不思議さ。

 

自分が新しいものに意識を向けると

情報は向こうからやって来るし

その情報からまた別の方向に広がる

ということもあるので面白いです。

 

映画鑑賞に関しては

今流行りの映画は

その時の人々の関心あることや

ニーズを反映している、

 

そう教えられて

話題の映画を見に行ったこともありますが

大抵そういう映画では感動しません(苦笑)。

 

やはり直感で

「これ見たい!」と感じた映画の方が

いつまでも印象に残るものだな、

とあらためて思いました。

 

今日もありがとうございました!