乳ガンの部分切除の手術後2年が経つ。取り切れなかったガンを35日間病院に通って放射線治療をしたが、神経を切ったからか、傷口と脇の下の傷が未だに痛い‥。術後疼痛と言うらしいが普通は術後だんだん痛みがなくなるそうだ。

痛みに弱いタイプなのかなとか、更年期障害ではないか?とか散々言われて苦しかった‥。乳腺を切っているから、生理前後は生理痛に加えてデカい針で刺されているようなズキズキ、チクチク激しい痛みに苦しめられる。仕事も辞めることになり、収入もなくなった。娘の成長が生きがいだが、義父母からの言葉の攻撃もかなりストレスになっている。術後すぐから、早くよくなって仕事してもらわないと困るだの、うるさい。

なんでいつまでも痛いんだろうね?と言うので、それを言われるのが一番つらい、とこないだ言ってやった。

最近は娘の服装にまでうるさい。サイズぴったりの服を着れば、来年は着れないなあ、大きめのを着せれば、袖口を捲くらないとだらしなく見えるだの、人目を気にするばかり。あんまりうるさいから無視しといた。ストレス溜めたらまた病気になりそうだし。気にしないようにしなきゃ。

治療中も病院が遠いので行くのも辛かったが、治療を頑張れたのは、治療を担当してくれたイケメンさんがいてくれたからだった。いい歳こいた冴えないおばさまが、イケメンさんに恋をしてしまった。推しのアイドルや韓流スターに夢中なる人の気持ちがわかったような気になった。毎日20分弱程度の治療時間、顔を合わせるだけで癒やされた。小さい事は気にならないほど、毎日が輝いてしあわせだった。担当があのイケメンさんじゃなかったら、それほど治療に専念できなかった気がする。放射線を当て終わった後に台から起き上がる際もそっと背中に手を添えてくれたり、自然な配慮が私の心にズキューンときてしまった。こんなにドキドキが止まらないのは人生初だった。治療で腕や体を触られた時は心臓跳びはねていた。今思うと貴重な日々だったなあ。幸せな日々は終わり、2ヶ月に一度程度診察に行く事になった。お医者さんには傷口を見せたりするが、治療を担当していたイケメンさんには、もう会えない。少しだけ放射線室から出てきた彼の顔を拝めた時は天にも昇る思いだが、全く姿を見かけられなかった時は帰りの道中、車の中で、泣き叫ぶ。恋するって泣いたりドキドキしたり忙しいけど、いくつになっても恋していたいと思う。そう思わせてくれる人に出会わせてくれた神様に感謝。

まだ疼痛があるので病院には通わないといけないが、あのイケメンさんに会える確率は低い。会ってもう一度感謝を伝えたいと思うのは自分勝手かなあ。2年経ってもずっと好きな気持ちは消えないみたい。おばちゃんの恋はまだ続きそうです。