本日は、某企業でポイント事業を担当している責任者とディスカッション。

 

現在、汎用性の高いポイントといえば、「Tポイント」であったり、「楽天ポイント」であったり、あるいは、航空会社の発行している「マイレージ」なども、幅広く流通しているポイントです。

 

これらのポイントによって、商品やサービスを購入できるので、ポイント=疑似マネーと言えると思います。

 

興味深かったのは、これらのポイントにも優勝劣敗があって、その差異はポイント交換の際に、大きく現れるというもの。

 

世の中には、このポイント交換サイトが存在しており、AポイントからBポイントへの交換は可能だが、その逆は不可能であったり、あるいは交換が可能だけでなく、3%とか5%のプレミアムを付けて交換しますとか、交換条件をつぶさに分析していけば、ポイント間の競争力は読み解けるということのようです。

 

ポイントの達人となると、複数のポイント交換サイトを渡り歩いて、プレミアムを付けて次第に大きくしていく人もいるようで、低金利の銀行預金よりも、はるかに手軽に、かつ、短期間で疑似マネーを増殖させる方法があるわけです。

 

ついでに、その担当者から教えてもらったのは、そうやってプレミアムが付いた疑似マネーが最後に行き着く人気のポイントがあるらしく、それはやっぱり私がせっせと貯めているポイントだったりしました(笑)

 

それにしても、オンライン上(=バーチャル)で起こっている現象というのは、直感的には理解不能だったりしますが、これらのポイントも「無から有」から生まれたわけではなく、小売側、あるいは、生産者側が本来獲得すべき利益が原資になっていたりします。

 

それは「費用」という形で計上されているので、小売側や生産者側は気付いてないかもしれませんが、それは「賢い」消費者によって巧妙に「収奪」されている、と言っても過言ではありません。

 

市場がこのような構造になってしまった以上は、その市場構造を見極めた上で適正利潤の確保のためにポイント経済圏と共生していくのか、それとも、ポイント経済圏から距離を置いて、独自の経済圏で生き残りを図るのか。

 

考えていかなければならない命題や課題は尽きないものです。