昨年の投稿記事において、ビジネス・チャットアプリのSlackを御紹介しましたが、その際に「コミュニケーション・ツール」と御紹介しました。

 

ここで、それを撤回し、「コラボレーション・ツール」と訂正させていただきます。

 

様々な御縁があって、イタリアとの貿易事業を行っている企業や、オンラインゲームを開発している企業の商品開発や販路開拓に関連するプロジェクトを議論するチャンネルに参加させていただいており、そこで飛び交うアイディアや意見を目の当たりにしています。

 

同じ組織の中で、明確に定められた労働条件下ではなく、社内外の人間が、自律的かつ主体的に絡み合うという、多様な働き方(生き方)から生まれる、自由なアイディアと行動によって、新しいビジネスモデルが誕生していくのを見て、「こんな世界もあるんだなあ」と実感。

 

ひとつのアイディアを書き込むと、そのアイディアに対して集中砲火のようなコメントや評価が殺到して、弱点や欠点を晒されながら、それを改善するためのアイディアや手立てが提案されます。

 

ちょっと油断したら、元々のアイディアが何だったのかを見失ってしまい、何のための議論を行っていたのかを忘れてしまうくらいに、一気呵成にアイディアから商品やビジネスモデルへの飛躍や転換が行われます。

 

そのスピード感たるや、私が所属している世界からは大きくかけ離れていて、私も付いていくのに必死という感じです。

 

そんなハイレベルなイノベーター(革新者)や技術者たちが、飛び交わすアイディアや言葉の渦の中で、私の立ち位置(役割)は、完成した商品やビジネスモデルの製造過程において、提供されたアイディアやノウハウの情報編集を図式化した「情報編集マップ」を作成していくというもの。

 

これは、会話の中のキーワードやキーフレーズを整理して、ひとつのコンセプトにまとめ上げていくために、マインドマップを応用して私が考案したツール。

 

シュンペーターのイノベーション理論をビジネス哲学の基礎に置いている私としては、世の中のあらゆる製品や事象というものは、ゼロから生み出されたものではなく、既存の知識や情報の組合せに過ぎないと考えていて、色々と飛び交う情報やアイディアの本質を抽出して、あとは足したり、引いたり、掛けてみたりをしながら、頭の体操をすることで、新たな思考へと飛躍できないかを模索しています。

 

議論が細部に入り込んでいって、全体像が見えにくくなった時に、全体像を俯瞰するのに役立つ資料として重宝されていて、私としても、疎い分野の技術やテクニックの話などを伺えるので、新たな情報やアイディアに大きな刺激を受けています。

 

これも、Slackという技術者が汎用的に使用しているアプリのおかげだし、英語と同様に、外部への情報やネットワークをアクセスするためには、グローバルで使用されているアプリを使いこなしていく必要があると考えます。