色々な御縁で知ることとなったVocalistのYULYさん。

 

お話しする機会をいただいたので、作詞・作曲のプロセスやインスピレーションについて、色々と聞かせていただきました。

 

私も物書きの末席くらいには座っているので、何かを創り出すという部分で共通点を感じたり、私にはない軽やかさ、しなやかさを羨ましいと思ったり。

 

経済やビジネスとはまた違う世界(でも、厳しさや難しさは同じ)を垣間見ることができました。

 

それで、先日のシンポジウムの際に、新曲として聴いた『夕日の火照る国』は、初めて聴いたのですが、自分の幼少期の頃の原風景を想起させる、懐かしい曲でした。

 

「初めて」なのに、「懐かしい」というのも矛盾なのですが、「原風景」というものが、視覚によるものだけでなく、聴覚からも由来するものだとすれば、原風景の音を含んでいるなと。

 

音楽はあまり嗜むことはないのですが、ケルト音楽やヨーロッパの民謡が好きで、YULYさんの新曲も、それらの音楽に通じる懐かしさに似た安心感を感じることができました。

 

神話や歴史をはじめとする物語を紡いでいくときに、言葉を紙に記すという「書物」という形式もあれば、言葉に音を添える「歌謡」という形式もあります。

 

音楽をきっかけに新たな世界観、価値観を知るという経験もあるので、書物に偏りがちな自分の傾向を反省しながら、音楽が紡ぐ世界に浸りたいと思います。