第3回を迎えた、南薩地域の行政やNPO関係者との勉強会である、南薩ルネサンスプロジェクト。
キャラバン隊のように開催地も移動しており、1回目は南さつま市、2回目は枕崎市、そして3回目の今回は指宿市での開催となりました。
今回は、プロジェクトを成功させるための「目的の明確化」と「目標設定」の重要性を考えるためのケーススタディを30分ほど議論し、今回、改めて、この南薩ルネサンスプロジェクトの目的・目標をどのようにするかを議論しました。
地域の最前線で日々奮闘されている方々と意見交換をしていて、感じつつあることなのですが、既存の取組の延長線上に未来はないのだろうと。
というのは、地域における人口減少と高齢化が、これまでの地域社会・コミュニティを成り立たせることを、ほぼ不可能とさせるくらいの負のインパクトを与えつつあるからです。
人口減少社会だからこそ、交流人口の拡大が重要なのですが、それも小手先の取組で招聘事業をやったり、セールス活動をやったりというのではなく、それによって、「地域における社会・経済システムの革新につなげる」くらいのビジョンをもってやらないと、その負のインパクトを凌駕できないと思います。
今日の勉強会では、そのためのビジョンと気概を示せるくらいのビジネスモデルを、参加の皆さんと共有できたと思います。
そして、そのゴールに向けて、勉強会のメンバーで何をすべきかについても共有できたと思います。
出席者から「地域はこのまま切り捨てられて消えてなくなるんじゃないのか?」と質問されましたが、そう考えて、思考停止に陥れば、最悪の未来は遠くない将来に現実化します。
そうならないように、現在、取り組んでいることの一つ一つの意義や意味を再確認し、地域社会・経済システムの革新につなげる戦略と資源集中を図らないと、これから先の地域の未来は必ずしもバラ色にはならないのではないかと懸念しています。