今月は合計14回の懇談会と、8万円を超す懇談会経費(飲食費+交通費)という、近年稀に見る、懇談会に始まり、懇談会で終わる月になりました。
元々、業務があまり忙しくはない7〜8月は、年度後半の事業進捗を図ったり、あるいは、中長期的な構想を考える上でのヒントを得たりするため、なるべく多くの方との意見交換や情報交流を行うため、自ら積極的に懇談会を仕掛ける傾向にあります。
ところが、今年、誤算だったのは、週2回ペースで懇談会のセッティングを終えた後、突如として、続々と懇談会の申込みが入ったこと。
申し出があれば、基本的に受け入れるスタンスであるため、あえて断ることなくスケジュールに入れた結果が、冒頭のようなことになりました。
お陰様で、なかなか疲労が抜けない一方で、やはり良い話というか、今後の仕事に活かせそうなアイディアや、自分の成長に繋がる言葉をいただいたりする機会にも、多々、恵まれました。
昨夜の懇談会は、ある業界の風雲児として、日本国内の各地だけでなく、海外からも注目されている企業の経営戦略マネジャーの方と御一緒したのですが、その方からいただいた言葉がタイトルの内容。
要するに、変化の激しいビジネスであっても、現在、表に出ている成果は、今の努力によって達成されたものではなく、3〜5年前に明確な意図と戦略をもって取り組んできたこと、すなわち、努力の通信簿である、とその方は話します。
意外だったのは、生き馬の目を抜くような競争の激しい業界で活躍されている方なので、もう少し近視眼的に、瞬発的な判断や取組を行っているものと勝手に思い込んでいたのですが、やはり先を見通す能力、そして、それを持続する意思というものが、成果を出すために必要な土台であるということを再認識しました。
その方曰く「弊社がパートナーとして組みたい地域や自治体は、目の前の収支だけにこだわるのではなく(それはもちろん重要だが)、中長期的に需要を掘り起こす取組や施策に取り組んでくれる意思と覚悟を持ったパートナー。収益も大事だけど、最後の決め手は情熱」。
ビジネスモデル上は、原価計算を徹底している企業だったので、厳しい収支計算を行っているんだろうとは思っていたのですが、最後の決め手は、これまた意外な浪花節的な「情熱」。
ただし、私自身に対しては、「地域のことを真剣に考えるのであれば、所管とか、立場とかを度外視して、地域をまとめて、引っ張っていって、周囲から『やり過ぎだ』と言われるくらい様々な事業を仕掛けてほしい。それをお願いしたいから、今夜、お誘いした」と発言され、個人的には大きな宿題を背負わされました。