先日、お会いしたD社の営業・企画責任者から、再びメッセージをいただきました。
「縦割り行政」と呼ばれている行政組織の壁(垣根)を取り払い、多様な関係者・機関とのコラボレーションの実現に関する内容で記事をまとめてみないか、というもの。
引っ越し作業の真っ最中で、溜め込んでいた書籍の群れが、次々と日の目を見る中、「俺って、こんな本も買って、まだ読んでいなかった・・・」と打ちひしがれている最中だったので、「今、引っ越し作業中なんで、落ち着いたら返信します・・・」と回答。
荷物運搬による疲労と筋肉痛で、思考力が低下している状況ですが、御提案内容について考えをまとめてみました。
私にとって、組織の壁を突破するとは、自らの思考に壁(限界)を作らない、ということ。
今から10年以上も前から存在している、私の思考・行動の本質はイノベーションを起こしたい!というもの。
こちらのブログで何度も書いていますが、イノベーションという言葉を考案したのは、オーストリアの経済学者シュンペーター。
彼は「新結合」という概念を生み出し、それが経済発展に、どのように関わるかを著書『経済発展の理論』の中で、明らかにしました。
私自身は、このイノベーションについて、長く深く研究してきており、2009年の海外駐在時に、ある貿易機関誌に投稿した記事の中で、シュンペーターのイノベーション理論を引用しながら、鹿児島経済の進むべき方向を次のように書かせていただきました。
県内企業の海外展開の推進は、鹿児島という地域の総力を挙げた人材育成・発掘という大事業なので、民間企業、行政機関、関係団体などの枠組みを、意識面でも組織面でも取り払っていく必要があるのではなかろうか。
私、当時は、30代前半。失敗を恐れずに猪突猛進していた時期。
誰から、指示されたわけでもなく、命令されたわけでもないのですが、この課題は今でも挑戦し続けている命題のひとつです。
私の中でも、まだ明確な答えが出ていない課題について、何かまとまった記事を書くというのも、難易度が高いような気がするので、もう少し、頭の中でアウトラインを思い描いてみます。
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