良品計画元会長の松井忠三氏の記事が、日本経済新聞「私の履歴書」に連載されていました。

デザインや組織マネジメントの重要性を認識させられる、2月25日付けの「商品開発」と題する記事がありました。

原研哉氏が制作したポスターは「買ってほしいと主張するものとは一線を画し、真っすぐな地平線に人だけ。」という商品価値の訴求ではなく、メッセージ性を前面に。

また、「『やらない原則』も作る。デザインの名前は一切、出さない。商品の価値だけでお客様に手にしてもらう。」という挑戦的な仕掛けで、世界中のデザイナーから協業の提案を呼び込む。

「社長業をしていて,『自分の器以上に会社は大きくならない』と気づく。」こともあり、社外取締役を導入して、自身の判断材料の一助にするという姿勢。

無印良品の商品は、商品はシンプルそのものなんですが、価格は普及品よりは高いにもかかわらず、愛好者は多いので、そこにはやはりデザイン感度の高い消費者を惹きつける何かがあるようです。

その何かがわかるほどには、デザイン感度の低い私ではありますが、無印良品が大量生産・大量消費のマスモデルを目指してないことはわかります。

協業を通じて、新たな感性を得ながら、外部の経験・ノウハウを活かして、新商品を開発する良品計画は面白い企業だと思いました。