「ここ数年、孫子ブームが起こっています」とする、こちらの記事。

http://diamond.jp/articles/-/100788

本当ですかね。書店でそれほど孫子関連の書籍はあまり目にしないのですが…。

それに、欧米のビジネススクールでも、孫子の『兵法』はマキァヴェッリ『君主論』、クラウゼヴィッツ『戦争論』と並ぶ、戦略論の古典ともいうべき必読文献であり、今更感があります。

孫子の兵法は、その文章だけを読んでも面白くも何ともありません。

やはり個別具体の状況において、如何にその内容を解釈し、次なる一手につなげるかという点に醍醐味があります。

実は、孫子本人が書いたとされる兵法は戦乱の世でほとんどが失われたとされており、現在に残る兵法は、断片的に残った文献を基に、三国時代の乱世の姦雄である曹操孟徳が注釈・編纂したものと言われます。

孫子に興味を持った方は、是非、三国時代の曹操孟徳にも目を向けてください。

曹操〈上〉―魏の曹一族 (中公文庫)/中央公論新社

¥700
Amazon.co.jp