物事の分析に当たっては、横軸の視点と縦軸の視点が重要です。
横軸の視点とは、同時代に存在している二つの対象を横並びにして比較分析する方法です。
先日、いとう候補とみたぞの候補のそれぞれのマニフェストを分析しましたが、これが「横軸の視点」でした。
この方法によれば、経験や実績のある現職の評価が高めに出る一方で、それが乏しい新人は低めの評価が出る傾向が強いという点が問題となります。
では、その問題点を解消するための方法としては、縦軸すなわち歴史的視点で比較分析する方法があります。
具体的に言えば、いとう候補が初めて知事選に挑戦したとき(12年前)のマニフェストとみたぞの候補の現在のマニフェストを比較してみれば、経験や実績とは無関係に、政策の実現可能性や本気度を伺うことができるのではないかと思って、以下の通り比較分析表を作成してみました。

比較した結果について、端的に結論づければ、「みたぞの候補のマニフェストは、具体的な数値目標・達成期限・財源などを示しておらず、マニフェストとは呼べない代物である」ということです。
いとう候補の12年前のマニフェストですが、例えば、「観光収入の10%増」「県内産出額の20%増」などの数値目標を掲げるとともに、着手時期についても「知事就任直後」「就任後1年以内」「4年間(任期中)」と3区分にして説明しており、さらに、施策に必要な予算の積算と財源捻出方法まで明示しています。
マニフェストとしては、ほぼ合格点と言えます。
12年前のマニフェスト作成時点において、いとう候補はおそらく具体的な施策のイメージや将来ビジョンが見えていたと考えられるのが、個別施策の記述内容です。
いとう候補のマニフェストが、達成すべき政策目標の記述だけにとどまらず、それをどのような手段で実現するのかまで、相当程度具体的に書き込んでいます。
みたぞの候補のマニフェストが、箇条書きで1~2行の文章であることと比較すると対照的です。
決定的な相違点は、以前も書きましたが、財源確保に向けた方策の記述の有無です。
12年前のいとう候補は、自らの給与を2割カットして、「不退転の決意で改革に取り組みます」と宣言しています。
これに対して、みたぞの候補は、マニフェストで箱モノ整備や手厚い医療・福祉制度など多額の予算投入が必要な事業を掲げていますが、どこにもその記述がありません。
また、掲げた事業についても、着手時期や実現に向けた方策などが、どこをどう見ても見当たりません。
分析を行いたいと思っても、それを判断するための材料がほとんどないと言える状況です。
このようなマニフェストだと、「何を、いつ、どうやるかは言えませんが、とにかくよろしくお願いします」という白紙委任状をお願いされているような気がします。
みたぞの候補の政治姿勢に「民間の経験を活かして、県の政策に営業・企画の観点を取り入れます」と書いてありますが、具体的数値目標や着手時期などが記載されてないプロジェクトは、民間感覚から言えば『あり得ない』のではないでしょうか。
みたぞの候補の言行不一致点だと考えます。
マニフェストはそれ単独だけ読んでみてもよくわからない点が多いですが、こうやって横軸と縦軸の両面から比較してみると、候補者の真意やビジョンが垣間見えるのではないでしょうか。
投票日まで時間はあるので、じっくりと読み比べてみてください。
○現職のマニフェストはこちら → http://www.ito-yuichiro.jp/manifest/
○新人のマニフェストはこちら → http://www.mitazono.net/manifest.html
横軸の視点とは、同時代に存在している二つの対象を横並びにして比較分析する方法です。
先日、いとう候補とみたぞの候補のそれぞれのマニフェストを分析しましたが、これが「横軸の視点」でした。
この方法によれば、経験や実績のある現職の評価が高めに出る一方で、それが乏しい新人は低めの評価が出る傾向が強いという点が問題となります。
では、その問題点を解消するための方法としては、縦軸すなわち歴史的視点で比較分析する方法があります。
具体的に言えば、いとう候補が初めて知事選に挑戦したとき(12年前)のマニフェストとみたぞの候補の現在のマニフェストを比較してみれば、経験や実績とは無関係に、政策の実現可能性や本気度を伺うことができるのではないかと思って、以下の通り比較分析表を作成してみました。

比較した結果について、端的に結論づければ、「みたぞの候補のマニフェストは、具体的な数値目標・達成期限・財源などを示しておらず、マニフェストとは呼べない代物である」ということです。
いとう候補の12年前のマニフェストですが、例えば、「観光収入の10%増」「県内産出額の20%増」などの数値目標を掲げるとともに、着手時期についても「知事就任直後」「就任後1年以内」「4年間(任期中)」と3区分にして説明しており、さらに、施策に必要な予算の積算と財源捻出方法まで明示しています。
マニフェストとしては、ほぼ合格点と言えます。
12年前のマニフェスト作成時点において、いとう候補はおそらく具体的な施策のイメージや将来ビジョンが見えていたと考えられるのが、個別施策の記述内容です。
いとう候補のマニフェストが、達成すべき政策目標の記述だけにとどまらず、それをどのような手段で実現するのかまで、相当程度具体的に書き込んでいます。
みたぞの候補のマニフェストが、箇条書きで1~2行の文章であることと比較すると対照的です。
決定的な相違点は、以前も書きましたが、財源確保に向けた方策の記述の有無です。
12年前のいとう候補は、自らの給与を2割カットして、「不退転の決意で改革に取り組みます」と宣言しています。
これに対して、みたぞの候補は、マニフェストで箱モノ整備や手厚い医療・福祉制度など多額の予算投入が必要な事業を掲げていますが、どこにもその記述がありません。
また、掲げた事業についても、着手時期や実現に向けた方策などが、どこをどう見ても見当たりません。
分析を行いたいと思っても、それを判断するための材料がほとんどないと言える状況です。
このようなマニフェストだと、「何を、いつ、どうやるかは言えませんが、とにかくよろしくお願いします」という白紙委任状をお願いされているような気がします。
みたぞの候補の政治姿勢に「民間の経験を活かして、県の政策に営業・企画の観点を取り入れます」と書いてありますが、具体的数値目標や着手時期などが記載されてないプロジェクトは、民間感覚から言えば『あり得ない』のではないでしょうか。
みたぞの候補の言行不一致点だと考えます。
マニフェストはそれ単独だけ読んでみてもよくわからない点が多いですが、こうやって横軸と縦軸の両面から比較してみると、候補者の真意やビジョンが垣間見えるのではないでしょうか。
投票日まで時間はあるので、じっくりと読み比べてみてください。
○現職のマニフェストはこちら → http://www.ito-yuichiro.jp/manifest/
○新人のマニフェストはこちら → http://www.mitazono.net/manifest.html