手首の上で両方折れています。体重わずか２ｋｇ。足の骨は割りばしより細いです。
このような小型犬には創外固定と言う手術を行います。骨にピンを刺し皮膚の外でピンをつないで固定する方法で人間でも行われる手術です。
しかし細いですね。このサイズではピンを固定する器具は使えないのでレジンや硬化パテで代用します。
麻酔と消毒
皮膚を切開し骨折部を確認
骨折線を合わせます。
骨にピンをねじ込みます
4本のピンを使います
骨折線を合わせながらピン同士を歯科用レジンで固定していきます
このレジンは5分ほどで硬化し軽いので扱いやすいです
休む暇なく反対側の足にも同じ手術をします
ピンをねじ込み
レジンで固定していきます
黄色い塊がレジンです。この手術の良いところは骨折が治った時は、ピンを切ってねじ込んだピンだけ取ればよいので、傷口を再度切開する必要がないのです。
長い手術にも耐え麻酔も醒めました。骨が付くまで2か月は安静が必要になります
幸手市 大橋動物病院