認知症犬の安楽死 | 大橋動物病院(幸手市)のブログ

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動物取扱業登録 第71-0132号

 やるせないです。1999年4月生まれの18才。1年前から認知症を患い、鎮静剤など使いながらも夜鳴きが続きほぼ寝たきりの中、ご高齢の飼い主さんが寝不足になりながら、床ずれも作らずきれいな状態で懸命に介護を続けておられました。

 ところが先週、ご自宅のポストにワープロで打った「犬の鳴き声が朝からうるさい」と差出人不明のA4の紙が一枚投函されていたのです。

 もちろん室内で飼われ飼い主さんもご近所に対し配慮されていたのですが、その手紙がショックだったようで安楽死を決断されたのです。

 こちらも無責任にもう少し頑張りましょうなどとは言えません。「年齢的にもこの夏越すのは無理かと思っていたからもう少し一緒にいたかったな」という飼い主さんの言葉が重く残ります。

 こちらは処置前の最後の姿。誰を責めることもできないです。

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幸手市 大橋動物病院