本番の前日であった土曜日の夜、やっと着るものを考え始めました。 ゴマハウスの体は年々、いえ、刻一刻と膨張を続けておりますから、手持ちのドレスやスカートはファスナーがしまらないものが多いのです。
…だったら捨てれば次が買える
じゃなかった、家が片付くのにね~
予定では通販で買ったばかりのスウェット素材の腹巻付き胸まであるベアトップのロングスカートで、肩にこんもりとついた脂肪を隠すための白い総レースのTシャツか、袖がフリルのTシャツを着る予定でした。 スカートの色はキャメルです キャメルとオフホワイトは上品系でおとなしそうに見える大好きな組み合わせなのです
ところが!
ゴマハウスの体が入る前には美しい色に見えていた新品のキャメルのスカートは、ゴマハウスが着たとたんに膨張色としての威力を恐ろしいまでに発揮したのです
これでは太い体が3割増し太く見えてしまいます…
ダメだ、こりゃ…
そんなわけで衣装ケースの中をいろいろとひっくり返した結果、黒白チェックのポリエステルのロングワンピになりました 実はこれ、もう何年も愛用している普段着で仕事にも着て行くのでかなりくたびれていたのですが、とりあえず夏物の中でいちばんマシだったので
アクセサリーも手持ちのあまりお姫系でないイヤリング
かわいいでしょ、これ
10年以上前にひと目で気に入って購入したサンローランです このあまりの大きさのためにめったに身に着けることができなかったので、今回使えて良かったです
ネックレスは汚宅のため行方不明…(月曜日に発見)。 でもイヤリングがこれですからネックレスなしでも十分でした。
髪は後頭部でまとめてキラキラバレッタで留める予定でしたが、家を出る直前に前髪のカーラーをはずしてみたらちょうどいい感じになったので、そのままスプレーで固めてしまいました
最近のゴマハウスの髪は絶滅危惧種に指定されておりますので、髪がつぶれないでいい感じに決まることはめったにないのです。 こんな日は何となくいい気分で、その先のステージにもいい予感をひしひしと感じておりました
…まだこの時はあんなことになるなんて
思いもしませんでした
会場に到着、駐車場にも待たずにはいれて順調に階段を上って行ったところ、スカートが伸びた感じがするのです。 あれ、こんなに長かったっけ? 蹴飛ばせるほど裾がある…
確かめてみたら、裾のフリルがほつれておりました。 こんな大きな穴です 去年、ほつれたのを繕っておいたのに、その糸が緩んでしまったのです。
後ろの裾でしたら放置しても 「あのお婆さん、ほつれているの気づかないんだね、お気の毒に…」 くらいで済むかも知れませんが(だからと言って平然と放置するのもどうかと思いますが)、残念なことに正面でしたので、ステージで目立つでしょうし、この穴に足をつっこんで転んだら伝説の人になってしまいます。 どうしましょう
でもゴマハウス婆には「お婆ちゃんの知恵」があるのです 受付でホチキスをお借りしてパチン、パチン、パチンと三ケ所ほど留めてOKです
その他にもトラブルがたくさんありました。 あの2日間の珍道中の話はもう少し続きます。 読んでくださってありがとうございました。