Feline Network NS2

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千葉市中央区登戸新千葉二丁目周辺の地域猫活動に関するウェブサイトです

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ここまで TNR の記録ばかり書いてきましたが、少し趣向を変えてブログ主の家にいる猫たちのことについて紹介しておきたいと思います.

2019 年 5 月現在、我が家には 2 匹の♀と 1 匹の♂が暮らしています.実はこの 3 匹は血縁関係にあって、母(白地黒斑)と兄(黒白ハチワレ)と妹(白地キジトラ).兄と妹は 1 年違いで、模様の違いから父親は多分別々かな.

 

この家族と当ブログ主の関係は 3 年前の初夏の頃、母猫が 3 匹の仔猫を連れて我が家の庭に姿を現わすようになったことから始まります.普通、子連れの野良母ならば見知らぬ人間の姿を見るなり逃げ出すのが当たり前ですが、この母猫は違っていました.たぶん一見してこの人間はお人好しで食事ももらえそうだと看破したのでしょうか、多少警戒気味の仔猫たちを連れて近づいてきます.こちらとしても決して猫嫌いではないし、まして生まれてから推定 2ヶ月齢の仔猫は本当に可愛い.その日からほぼ毎日、夕方になると家族で現れ、縁側で食事を摂っていくようになりました.

 

子供達は母親と同じ白地黒斑が 2 匹と黒白ハチワレが 1 匹.白黒斑の子は美人/イケメン顔、ハチワレの子は呑気で愛嬌のある顔をしています.白黒斑の片方は特に人懐こく、最近はやりの言い方だとぐいぐい来る性格.ハチワレはちょっと警戒しながらも好奇心が勝ってこちらへ寄ってくる感じ.白黒斑のもう片方はなかなか人に心を開かず媚を売らず、食べものを与えようとする人の手に猫パンチを喰らわすようなきつい性格です.一緒に生まれて一緒に育ったはずなのに、わずか 2 ヶ月でこれほど性格が違ってくるというのも面白い.

 

1 ヶ月ほどの間に一番人懐こい子は縁側から室内まで上がり込み人に擦り寄るようになってたのですが、ある日突然訪れてこなくなりました.母+他 2 匹はいつものようにやってくるのに、その子だけ消息がわかりません.何かの事故なのか、カラスなどに襲われたのか...願わくはどこかのお宅に保護されて室内猫になった、という可能性を信じていたいところです.

 

当時の写真は機材の故障で大部分が消失してしまいました.かろうじて残っていたのが下の写真(9 月頃).向かって右が母、左が性格のきつい娘(と後に判明)です.行方不明の子は娘と顔がよく似ていて、ただし黒斑が右目側にかかっています.もし消息をご存知の方がこのエントリを見て「もしかして」と思われたら、右のコラムのボタンからメッセージをお寄せください.

例のごっつい捕獲器、普通に考えるとあれに一度かかった猫は警戒してもう二度とかかることはないだろうと思うのですが、うーん、どんな世界にもドジな奴というかよくわからない奴はいるもので、二匹目の TNR だったハッピはその後もう一度入っちゃったりしてました.捕獲器に仕込んだちょっと高級なフードがそんなに欲しいんかい!とか思いますが、入ってしまっても餌だけはしっかり完食するのはさすが抜け目がない.

 

その一方でやたらと警戒心の強い子もいて、というか野良猫ならばこっちが普通でしょうね.

マルコ

写真の子は捕獲数日前のマル子(♀1歳)、TNR 一匹目のサクラ、三匹目のハナとは一緒に生まれた姉妹だそうです.ハナもそうでしたけどこの子も警戒心が強くてなかなか触ることもできない.何回も捕獲を試みるうちに、予期せざるサバトラがかかってしまったりしたのですが、六日目にしてようやく捕獲に成功.場所を変えてみたり偽装してみたり餌を変えてみたり、どれが効いたのか正直よくわかりません.

ちょうどこの日は当会特約の明日葉どうぶつ病院の先生がキャパに余裕があり、♂だったらもう一匹できるとのこと.そこで同じ場所にいるハチワレ猫のタロウ(♂1歳)を確保して手術へ向かいます.

このタロウ君はサクラ、ハナ、マル子と一緒に生まれた兄弟猫だそうですが、性格は全然違ってわりと人懐こい.普段お世話してくださってる方がひょいと抱き上げてキャリーの中へ.いつもこうだと簡単でいいんですけど.

 

その日の夕方にはマル子/タロウともども無事手術完了.

しかし明日葉の先生からは驚きのご報告が.このマル子、実は妊娠しており、お腹の仔もかなり大きくてあと一週間ちょっとで生まれていたかも、とのこと.外見では全然そんな風に見えなかったのですが、誕生寸前の生命を葬ってしまう結果になったのでした.ハナの時もそうでしたが、仔猫の命と避妊とどちらを優先するのか、我々の悩みは深まります.

わたし達がこれまで捕獲作戦を実行してきた場所には 6 匹(推定)のネコたちが棲みついていて、ここに捕獲器を仕掛けると概ねその内の誰かがかかるのだろうと期待できますよね.ですが、世の中何もかもが予測通りに運ぶわけもなく、時として全く違う結果になることも当然のようにあるわけです.

 

この日捕獲器に入っていたのはこの付近であまり見かけたことのない、サバトラのオス猫.貫禄からすると 5 歳くらい、いやもうちょっとかな?

光が当たって眩しそうにしてるのでちょっとわかりづらいけど、角度によってはわりとイケメンだし、肝が据わっているというかなんというか、あまりジタバタしないところなんかボスネコの風格?

よく似たネコがお隣の地区から道路を渡ってくるのを時々見かけるというご近所の方の証言もあります.定かなところはわからないですが、普段は三丁目で暮らしているのかな.もちろんネコには人間が勝手に引いた境界線なんて関係ないのでどこへでも出かけて行きますし、我々も活動拠点は二丁目ですが地域内のネコに対象を限定しているわけでもありません.さっそくいつもの明日葉どうぶつ病院さまへ GO!

 

 

出術直後はさすがにちょっと元気ないかな?耳先カットした右耳の絆創膏がちょっとかわいそうに思えるけど、これ普通はあっという間に取れちゃいます.この後すぐに放流したらそそくさとどこかへ消えてしまいました.その後この子の姿は見かけていませんが、元気にしていてほしい.