元気にしているのですが
しなくてはならない事
心配事などあり少し間があいてしまいました

その間もご訪問くださった方
ありがとうございます


心配事について色々考えるのですが
そばにいる事もできず、
自分の無力さを思い知りますねぇ…
できるだけの事はしたいと思います
前置きが長くなりましたが
最近読んだ「キッチンの歴史」。
著者はケンブリッジの博士号を持つイギリス人女性。
木製スプーンの身近な話に始まり、
キッチンそのものと、キッチン用品について
発明と改良の歴史や
それらがもたらした社会的変化などについて
時代と地域を縦横無尽に行き来しながら
多面的に考察されています。
日本のキッチン道具も登場していました。
膨大な情報量で読み応え充分

私にとっては
殆どが初耳の内容でした
内容のごく一部をご紹介すると、
イタリアのメディチ家のカトリーヌによって
フランスにカトラリーがもたらされた事は
時々耳にしますが、
イタリアでフォークが初めて記録されたのは
11世紀。
ヴェネツィア王国に嫁いだ
ヴィザンチン王国の王女が使用したのですが
当初は
聖職者から非難された道具でした。
後に疫病を患ったのは
フォークで食事をした天罰などと言われたそうです
また、
フランスで17世紀のルイ13世の時代、
当時は鋭かったテーブルナイフの先を丸くする様に命じたのは
枢機卿で宰相のリシュリューなのだとか。
王の命を守るための策

また、同じくフランスの
中世の料理本には
パンケーキの生地の作り方を
「一人か二人の腕がくたくたに痺れるまで」
材料を混ぜ合わせる
と書いてあったとか、
調理時間を聖書の〇〇の一文を読む長さ
などと表したとか。
現在のアメリカの料理レシピで
材料がカップ表示されている事が多いのは
カップ計量を用いて料理法を広めた
ファーマーというアメリカ人料理研究家の影響が色濃く残っているからで、
すり切り計量の母と呼ばれているそう。
他にも
有名なビートン夫人よりも
優れたレシピ本を書いたとも言われる夫人の話など
ページをめくる手が止まらない
紅茶の話も時々でできますが
著者のビー・ウィルソンさんは
朝は紅茶ではなくコーヒーを飲むのだそうです
長くなりましたが最後までお読み下さいましてありがとうございました


