イギリス人建築家
ジョサイア コンドルは
旧岩崎邸や旧古河邸、三菱第一号館など
素敵な洋館を今に残してくれています。
今田美奈子先生の銀河館もそうですね

そんなコンドルが
日本人に弟子入りしていたと知りました。
(どうも有名な話のようですが
)

そのきっかけは、少し前に出かけた湯島天満宮。
期間中は割引になるという宝物殿に入ってみると、
奥村土牛や横山大観などの梅の絵と並んで
ある人の絵のコピーが飾ってありました。
その人の説明に、
コンドル弟子入りの事と、
現在サントリー美術館で展覧会が催されている事が書いてありました。
その人とは河鍋暁斎(かわなべきょうさい)。
こちらの展覧会、チラシは怖そうな印象でしたし、
行くつもりもありませんでしたが、
コンドルが弟子入りするなんてどんな凄い人なのか、
という興味から行ってみることにしたのです。
実際怖い印象のものもありましたが、
結果としては、行ってみてよかったです。
江戸から明治に変わった時代を生きた暁斎は
天才が努力を重ねて無敵になった画家という印象でした。
江戸文化への郷愁や、
ユーモラスに描かれた文明開化への揶揄など
バラエティーに富んだ内容で楽しかったです。
次の絵も西洋文化を取り入れた日本の様子を
カエルで表現しているのですが
絵的に「がまくんとかえるくん」を思い出してしまいました。
西洋文化を無理やり取り入れようとする高官らを揶揄するなど、
時代の変化に複雑な感情をいだいていたのか、
それとも冷静に見つめていたのかはわかりませんが、
暁斎とコンドルは強い絆で結ばれ
コンドルは暁英という名を貰い
暁斎の臨終に立ち会ったそうです。
2人で紅茶を飲んだこともあったのでしょうか…
最後までお読み下さいましてありがとうございました




