夏至といえば、「夏の夜の夢」
("A Midsummer Night's Dream")
以前は舞台をよく観に行きました。
「真夏の夜の夢」ではないのです。
昔は「真夏の~」だったけれど
白水社の小田島訳(1983年)以降、
「夏の~」になっていると思います。
以下、一般的解釈で話を進めます。
夏至祭前夜のドタバタ劇。
植物が最もパワフルな夏至、
騒動のポイントに「三色すみれ」。
森に迷い込んだ人間の恋愛の
もつれを治めようと、
妖精の王様オーベロンが
妖精パックに命令します。
三色すみれを摘みに行き、
花の露を寝ている人間の瞼に塗れ、と。
でも、パックは塗る対象を
間違えてしまいます。
この露に魔力があるという話。
これはフラワーエッセンスでは?
と考えたのですが
台詞によっては、露ではないし、
原文をちょっとのぞいてみると(無謀!)
さらに分からなくなりました。
古典はむずかしいです ^^;
過去に見た「夏夢」で
一番思い出に残っている舞台を2本。
(すみません、敬称略。)
1991年シアターコクーン、加藤直演出。
舞台はインドの森(原作ではアテネの森)。
妖精の王オーベロンと妃タイテーニアが一人二役で
ピーター(池畑慎之介)がするという珍しい配役!
円城寺あや、渡辺いっけい、
小日向文世、深沢敦が
とりわけすばらしくて、
大笑いして帰りました。
2007年新国立劇場、ジョン・ケアード演出。
カット翻案なしのストレート、
オーディションでの配役決定。
チョウ・ソンハの妖精パックが
高く広い舞台を、縦へ横へと軽やかに
アクロバティックに飛ぶすごさ。
村井国夫&麻美れいの妖精の王&女王は
華やかとしかいいようがなく、
神田沙也加の妖精豆の花が
かわいらしかったです。
マイクの使い方も精錬されていました。
前者はユニーク、
後者は正統派。
どちらも、一部しか書いていませんが
どの役者さんも、衣装や音楽や美術など
隅々まで、すてきでした。
ありがとうございました!
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