２０２４年７月２４日 土用の丑
◉ 大意 火、煙
◉ 浄化、無に返す、煙にまく、熱
マンガなどでよく、魔物に取り付かれた屋敷の周りを黒い煙で覆っているように表現されていることがあります。邪悪な霊がまとわりついているのです。こういった黒い煙のような存在は、線香をたくことによって、その煙を使って浄化することができると昔から思われてきました。そして、故人に対して線香を点すことは、癒しを与えるようです。
狻猊はそういった線香台の脚などの意匠にされてきました。線香を点した時にその見えない存在たちを静かに見守っているのです。
何らかの儀式を執り行う時にもよく火を焚きます。火を焚くことによって、明かりを点しそれから聖霊や霊的存在を迎え入れ、そして、煙で見送る。
火と煙はそういった霊的存在に対しての現実世界からの働きかけをする道具として長らく使われてきました。
「煙にまく」、「無に返す」などと使われてきている意味はこのあたりにあるのかもしれません。
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