NBA元ニュージャージー・ネッツの
ジェイソン・コリンズが『スポーツ・イラストレイテッド』誌で
同性愛者であることをカミングアウト。
$アイドル・デッド・ヘッズ・フリーク-ジェイソン・コリンズ

 アメリカ4大スポーツの現役選手としては初ということで
ついにこういう時代がやってきたか。

 NFLでも同性愛者の選手4人が
揃って発表する計画が進んでいるそう。


 アメリカでは同性婚を認めている州もあるとはいえ
プロスポーツの世界では同性愛者であることを知られると
命の危険すらあると言われている状況らしい。

 スポーツ選手が同性愛批判を行うと一斉に叩かれるのに
現実のスポーツの世界ではまだまだ厳しい状況。



 今シーズン途中にトレードされたワシントン・ウィザーズは
プレイオフに進出できず一足先にシーズン終了しており、
ジェイソン・コリンズは現時点ではFA。

 本人は現役続行の意思があると言っているが、
今回の同性愛告白はマイナスに影響する可能性は高い。

 オバマ大統領や同じスポーツ選手などから
支援の声が出ているとはいっても
実際のところは現役を続けるには厳しい道が待っている
(本人が一番わかってるやろけど)。


 2012-13シーズンのスタッツは下記。

38試合出場(9試合先発)・10.1MPG・1.1ポイント・1.6リバウンド

 酷いけれど、もともとスタッツには現れない
インサイド・ディフェンスで貢献する選手であり
34才と言う年齢もセンターとしては問題ない
(出場試合数が少ない方が問題か)。

 しかし、もしどのチームが獲得しなかったとしても
成績のせいか同性愛告白のせいかは判断できない微妙なところ。





 ここからは今回の同性愛カミングアウトとは別に、
ジェイソン・コリンズの簡単な経歴と思い出。

 ジェイソン・コリンズは、スタンフォード大学から、
2001年ドラフト1順全体18位でヒューストン・ロケッツに指名され、
同じく1順全体13位で指名されたリチャード・ジェファーソンと共に
ドラフト直後にニュージャージー・ネッツにトレード。
$アイドル・デッド・ヘッズ・フリーク-ジェイソン・コリンズ


 この2001年のドラフトでは、
全体1位で指名されたクワミ・ブラウンが外れだったほかは、
めぼしい選手だけでもこれだけいる大当たりの年。

タイソン・チャンドラー  (1順全体2位)
パウ・ガソール      (1順全体3位)
シェーン・バティエ    (1順全体6位)
ジョー・ジョンソン     (1順全体10位)
ザック・ランドルフ     (1順全体19位)
ジェラルド・ウォーレス  (1順全体25位)
トニー・パーカー     (1順全体28位)
ギルバート・アリーナス (2順全体31位)

 ジェイソン・コリンズの双子の弟ジャロン・コリンズも
2順全体53位で指名されている。
$アイドル・デッド・ヘッズ・フリーク-ジャロン・コリンズ
 オフェンスでは役立たずでもディフェンスで貢献と
プレイスタイルまでそっくりやった。



 ジェイソン・コリンズが入団した年に
ネッツはジェイソン・キッドもトレードで獲得し、
リチャード・ジェファーソン・ケニオン・マーティンらと共に
2001-02シーズン・2002-03シーズンと2年連続でNBAファイナル進出。
$アイドル・デッド・ヘッズ・フリーク-ジェイソン・キッド
 キッドはどこに行ってもチームを強くする。

 しかし共にロサンゼルス・レイカーズと
サンアントニオ・スパーズに敗れチャンピオンリング獲得ならず。

 ジェイソン・コリンズも、ルーキーシーズンは控え、
2年目は先発センターとしてほぼ全試合に出場しファイナル進出に貢献。


 その後はスターターには定着していたけれど
得点力の無さなどスターターとしての力がないのは致命的で
2007-08シーズン途中にメンフィス・グリズリーズにトレードされ
それからジャーニーマンに。

2001–2008  ニュージャージー・ネッツ
2008      メンフィス・グリズリーズ
2008–2009  ミネソタ・ティンバーウルブズ
2009–2012  アトランタ・ホークス
2012–2013  ボストン・セルティックス
2013      ワシントン・ウィザーズ

 スターターとしてはともかく
控えセンターとしては居てくれると助かる選手だった。



 このユニフォーム姿が最後になるのか、
来シーズン現役の姿を見られるのか、どちらになるか。
$アイドル・デッド・ヘッズ・フリーク-ジェイソン・コリンズ